社名由来

 私の一家は幼少の頃から、ちぃと荒れておりまして、小学1年の時に最初の一家離散となり、私と弟は、母の弟、私にとって叔父さんの家に預けられる事になりました。

 そこでは叔父さんにひっぱだかれたりして厳しく育てられたのですが、そこで叔父さんが嬉しそうに私に聴かせてくれたビートルズが、私の生涯の運命を変えてしまったのです。

 ビートルズの虜になった私は毎日のようにFENを聴き、1年後に叔父さんの家を離れた後も熱は冷めず、中学生の頃には仲間でバンドの真似事を始め、今に至るのです。

 デビュー前のビートルズは、リーゼントに革ジャン、ステージングも素行も荒れていたのは有名ですが、彼らを発掘し、マッシュルームカットに襟なしスーツ、演奏の後にはお辞儀をさせ、イメージチェンジを企てメジャーデビューに成功させた初代マネージャーこそ、ブライアン・エプスタインです。

  では、エプスタインはどうやってビートルズを知ったのかといいますと、彼は当時、リヴァプールで“NEMS”という名のレコード店を営んでおり、その店に、ビートルズがバックの演奏を務めている歌手のレコードを買いに来た客がいて、ビートルズというバンドに興味を示すようになったという説があります。

  エプスタインのお店には、どんな物が売られていたのでしょう?

 デビュー前のビートルズが参加したような、まるでダイヤの原石のようなレコードから、ひょっとしたら、当時の素晴らしい映画の8mmフィルムや書籍等も売られていたかも知れません。私は数年前にリヴァプールを訪れたのですが、店の跡地に立ち、これから夢開く様々なアーティストの作品が売られていたのかと思うと、胸がときめかずにはいられませんでした。

  このちょっとヘンテコなショッピングサイトの名前を「エプスタインズ Epstein’s」に決めたのは、もうお分かりでしょう。私のお店にも、怪しげな物からダイヤの原石まで、様々な物が置かれています。おまけにコラム・エッセイ・小説・動画等まで併設され、それを自由に読み、観る事ができます。

 それをエプスタインのレコード店と比べる事自体おこがましいのですが、そのようなサイトであって欲しいとの願いを込めて、本サイト及び社名を“エプタインのお店”すなわち「エプスタインズ Epstein’s」と名づけます。

 去年買ったビートルズのリマスターボックスを愛聴しながら・・・。

エプスタインズ 非代表取締役社長 鎌田浩宮

2010.06.23