大賞決定 第2回エプスタ随筆大賞

編集・鎌田浩宮

募集・第2回エプスタ随筆大賞
審査員発表
応募作品#1 胡桃割られ人形 名無シー
応募作品#2 想像披露宴 鎌田浩宮
応募作品#3 犬にとってリードとは何なのか 名無シー
応募作品#4 2時間35分 鎌田浩宮
応募作品#5 「犬にとってリードとは何なのか」の変奏 名無シー
応募作品#6 師走の地下鉄で、 表参道が、好き
応募作品#7 連れ立って歩く もげお
応募作品#8 休業支援金、あるいは酸っぱい葡萄 加藤匡通
応募作品#9 現場に来てまで本なんか読んでる馬鹿がいるか! 加藤匡通
賞品発表
大賞決定
受賞の声

ブログのくせに長めの事業でこざかしい
エプスタインズ創刊11周年記念特別事業
「第2回エプスタ随筆大賞」
スズキスキーが提案した
9つのテーマから選び
随筆を、書く。


いやはや、

もんのすんごく時間がかかっちゃいましたが
大賞、決まりましたよ。
アガタシネマさんの住む山形では
連日大雪で
雪かきが本当に大変なんです。
シングルマザーにとっては
笑い話にならない大仕事。
こういうことって
なかなか報道されないんですけどね。

それでは、発表します。


大賞受賞者には
福島県相馬市の新米コシヒカリ25㎏と

新酒(夢そうま純米吟醸と麦焼酎)各1本
個人賞には

相馬の新米コシヒカリ5㎏を
お贈りします。


受賞者の皆様
おめでとうございます。
そしてご応募下さった皆様
誠にありがとうございました。

第2回エプスタ随筆大賞
大賞
師走の地下鉄で、
著者・表参道が、好き

テーマ・悲鳴学

個人賞 アガタシネマさんより
2時間35分
鎌田浩宮

テーマ・ 始めるのに遅すぎることなんかない・
遅すぎるのに始めることなんかない

個人賞 miyako/Tamasudareさんより
胡桃割られ人形
著者・名無シー
テーマ・ 胡桃割られ人形

審査員(五十音順)
アガタシネマ
miyako/Tamasudare

講評
アガタシネマ

独断と偏見で選ばせていただきました。
ワタシは読んでいて映像が浮かんでくる作品が好きなので、偏った選び方をしてしまっていると思いますが、どうぞご了承ください。

題・師走の地下鉄で、
著・表参道が、好き
テーマ・悲鳴学

師走の地下鉄内で起きた(気になった?)切り取ったワンシーンを描いた作品で、臨場感が好きです。読んでる時間=実際進行してるシーン、という現在進行形な文型が疾走感を出しているような気がします。なんでもないような事なのに、読んでいてスリルあり一番好きな作品なにで選ばせていただきました。

題・2時間35分
著・鎌田浩宮
テーマ・ 始めるのに遅すぎることなんかない・遅すぎるのに始めることなんかない

この作品は、実際に散歩している情景や匂いが感じられて好きです。とつとつと歩きながら、思いを巡らせ、とりとめもなく考えたり、文句を言ったり、思い出したり、懐かしんだり、何気ない一日の2時間35分を切り取ったような映像が、作者を通して伝わってきます。この作品の中の時間はゆっくりと流れているのでしょう。読後の余韻も合わせて、好きな作品なので選ばせていただきました。

講評
miyako/Tamasudare

みなさま初めまして。
miyako/Tamasudareというものです。
miyako は音楽作品発表時の名前で
Tamasudare は俳号で「玉簾」です。
審査されるのはずいぶん嫌いですので、
皆様に失礼のないよう充分鑑賞させていただきました。

ここ20年ほど

ルールがある俳句、連句
ルールほとんどなし、自由に絵・写真・音を繋げていく連画
という対極なセッションに参加しています。
今回選ばせていただいた二作品は、

連句のようにテーマに沿ってスムースに展開し結ばれてゆくもの
連画のようにルール、アイテムを問わず自由に展開してゆくもの

という結果になりました。
どちらも目が追いかけてしまう作品でした。

では二作品の講評でございます。


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題・師走の地下鉄で、
著・表参道が、好き
テーマ・悲鳴学

・映像的であり読んだ後も内容をすぐ思い出せる。
・短い文章で改行などを効果的に使っている。
・悲鳴をあげているのは男でありその周囲であるという視点。
・男の怒りの矛先。もしかして鉄道マニア? 
・駅、車内犯罪やアシッドアタックなど不安定な社会への連想。

箇条書きにすると、
「悲鳴学」に沿って綺麗にまとまっている作品だと思いました。

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題・胡桃割られ人形
著・名無シー
テーマ・ 胡桃割られ人形

・冒頭から読者をググらせる仕掛け、スピード感あり。
・脳内の引き出しを次々公開サービス。
・転がる多面体、レイヤー多数、温度、湿度、音声ファイル含む。
・どこから読んでも読まなくても良い構造。
・ああ、これは展示室だ。

・見せ物小屋的入り口、バルセロナDALI美術館、
・あるいはフィゲラスのダリ劇場美術館のマイクロミニチュアみやげもの。
・触れると目の前に消えそうなホログラムが出る。ほんの少しだけ。

・文字がバラバラに浮かび捩れ踊り消える仕組み。

・または、起きてすぐ記述した長い夢re考察後、注釈加筆。

・ほとんどの対象が「他」である距離の遠さ。
・反して対象への視点、観察力の異常な細かさ。

・一番変なテーマに負けない変な文章。
・本人が面白がって書いたものは面白い。

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以下、好きな言葉の抜粋を少し、

題・想像披露宴
著・鎌田浩宮
テーマ・ハラカミが聴こえる夜
「退場時に、レイ・ハラカミのような音楽を、少し流す。
宴会場は、天との距離が近づいたかのような、穏やかな心持ちになる。」

題・犬にとってリードとは何なのか
著・名無シー
テーマ・犬にとってリードとは何なのか
「犬には行くべき方向が分かっている」

題・「犬にとってリードとは何なのか」の変奏
著・名無シー
テーマ・犬にとってリードとは何なのか
「鳥は普段はヒトの言葉が判らない振りをしている」

題・連れ立って歩く
著・もげお
テーマ・犬にとってリードとは何なのか
「すずの首輪にリードを付けて家を出るのは楽しい。」

題・ 現場に来てまで本なんか読んでる馬鹿がいるか!
著・ 加藤匡通
テーマ・ なし
「以前監督が職人にKY日誌をちゃんと書けと言ったら、「字を書いたりするのが嫌だから職人になったんだろうが。」」



それでは次回、受賞者の声をお届けします。
あと、
相馬の米と酒はおいしかったのか?
についても訊いてみましょうね。

エプスタインズ創刊11周年記念特別事業
第2回エプスタ随筆大賞
応募締切:締め切りましたよ~
ジャンル:随筆
形式:文字、点字
枚数:制限なし
賞品:福島県相馬市の新米及び新米酒
審査員:アガタシネマ miyako/Tamasudare
発表:2022年2月22日
応募先:hironomiya.kamada☆gmail.com ☆を@に変換して送信して下さい
郵送は〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-20-13-410 鎌田浩宮まで

2022.02.24