メンバーにお題を出し、それに必ず回答しなくてはいけないとゆーこのコーナー、記念すべき第1回は、金輪際最も好きなテレビドラマ、いや、我がジンセイのテキストでもある「ムー」「ムー一族」の演出家、久世光彦に敬意を表して、彼の著書から、お題を拝借しました。

「死の直前に、いまわの際に聴きたい音楽、そいつを書きたまえ。」

では、メンバーの皆さん、第1回なので、張り切りすぎるくらいで、答えなさいね。

鎌田浩宮

鎌田浩宮

「タカツカアキオと、加藤久直の奏でる曲」

普段音楽を生業としているせいか、死ぬ時くらいは音楽のない、小鳥のさえずる程度の中で死んでいければいいな、というのが正直なところなんです。
が、敢えて挙げるとしたら、こんな僕に愚痴もこぼさず付き合ってくれた、タカツカさんと久直の奏でる曲、がいいですね。
僕が本格的に音楽活動を始めた20代しょっぱなから、就職でバンドのメンバーが全員辞めてしまった時も、僕が大病を患い床に臥している時も、音楽以外の事でも、黙々と献身的に僕を引っ張ってくれた久直のギターのカッティングは、僕にとって最高無二のそれです。
ある事情で久直が音楽を辞め、僕が路頭で困っていた時、30代からの相棒がタカツカさんです。
音楽の嗜好性は若干違うものの、快くコンビを引き受けてくれ、次第に僕は彼の音楽を心から愛するようになり、僕の音楽をも自然と進化を遂げる事ができた。
仕事が徹夜続きの時も、僕が困っていると、疲れも見せず手を差し伸べてくれるタカツカさん。
僕は神なんぞを信じてはいないが、もしいるのなら、彼のような人を指すのだろうと思う。
この2人の音楽を聴きながらあの世に行けたら、僕は、満面の微笑です。嬉しくて、泣きながら。

2010.06.23

倉田ケンジ/qurata kenji

「LOVE」

私の、最後の瞬間に聴きたい歌はJohn Lennonの「LOVE」です。
幼い頃母の隣で聴いた時も、大人になって一人で聴いてみても、
「LOVE」から伝わってくるのは、何故か
今際の際の ”フィーリング” でした。
この世界の領域から離れた地で生まれたよな、
ささやかな旋律と歌声。そして歌詞。
今の私には未だ掴めていない愛の全貌。愛の居場所。愛の力。

彼は知っていたんでしょうね。
見えていたんでしょうね。
待っていたんでしょうね。

この先、あと何十年、それとも何年、それとも明日、
死ぬその瞬間までに、私は気付けるのでしょうか。
私は辿り着けるのでしょうか。
「LOVE」は ”それまで” の私、
いや私達への課題のような曲に、私は思います。

私がこの世界を離れる時、できる事なら、
この曲について彼にこう伝えたい。
「・・・そうだね」と。

Love is real, real is love,
Love is feeling, feeling love,
Love is wanting to be loved.

Love is touch, touch is love,
Love is reaching, reaching love,
Love is asking to be loved.

Love is you, you and me,
Love is knowing we can be.

Love is free, free is love,
Love is living, living love,
Love is needing to be loved.

(written by  John Lennon)

2010.06.23

戦闘的ゴジラ主義者

「インターナショナル」

『いつかギラギラする日』で萩原健一が木村一八を刺した直後の「死ぬまであと一分あるだろう。最後くらい歌いたい歌を歌え」を聞いてから何度も考えているが、やっぱりこれだ。
二十世紀、世界中で最も歌われた歌。この曲を不要とあざけり笑えるほどに私たちは解放されてなどいない。

2010.06.23

タカツカアキオ

「Simoon / Yellow Magic Orchestra」

無人島に持っていくレコードやCDでもなく、これまでに最も多く聴いた曲でもなく、これまでに最も多く口ずさんだ曲でもない、っていうのは難しいなと感じます。単純に、かれこれ30年近くもずっと好きな曲なので死ぬまで好きだろう、という理由で。

2010.06.23

竹原トモヒロ

「グッバイマイラブ アンルイス」

アルコールが脳に達すると、壊れたジュークボックスの様に歌い続ける(らしい)のがこの曲。

想い出が特別ある訳ではないが、無意識のママに歌い続けるということは、May be死ぬ間際にも歌っているのではないかと思われる。

2010.06.23

西山亮

「John Cage 4′33″」

サビの部分が特に好きです。

2010.06.23