応募作品#1 老人と笑み

編集・鎌田浩宮

 

ブログのくせに長めの事業でこざかしい
エプスタインズ創刊10周年記念特別事業
「エプスタ随筆大賞」

ぐわー、いかん。
予想以上の、応募数。
でもって、豊かで面白い。
断続的に、破顔です。
大賞決定前に、応募作品を1作ずつ掲載していきます。
読めばいいさ!

 

 

題・老人と笑み
著・番場正志
テーマ・耄碌と恍惚

 

 ∮       §       ∮       §       ∮

 

私も自分が何やってんのかわかんないのよぅ!何やってんのか!

おばあさんが叫ぶ。ここは銀行の窓口。毎日、毎日たくさんの来店客で賑わう窓口の片隅で何やら大声を発している。静まりかえるロビー。クラシックのBGMだけが鳴り響く。一斉に視線が集まる。

なんだ、年寄りか…。

そこにいる誰もが思い、また会話に戻る。

なんかあったのか?窓口の責任者をしている僕はロビー担当にインカムを経由して尋ねる。

4番窓口、老人女性。認知症だと思います。
医者でもないくせにすべてを悟りきったかのようにロビー担当が勝手に報告をはじめる。

今日は朝から3回目。キャッシュカードを失くしたと言い、再発行の手続にきています。課長、そろそろ対応いただけません?

わかった。いくよ。

インカム越しに応えると、窓口でおばあさんが仁王立ち、明らかに不服そうな表情を浮かべている。

あなた?あなた責任者なのよね?カードがないのよ!キャッシュカード!どこを探してもないのよ!なんとかしてちょうだい!

おばあさんは叫ぶ。ソファに座り週刊誌を読んでいた中年女性が雑誌越しにこちらをチラチラと眺めている。

おばあちゃんね、今朝も来たよ。今朝ね、カードが見当たらないというからもう一度作り直す手続をしてるよ。大丈夫ですよ。

大きな声ではっきりとわかりやすく伝える。

え?来てないわよ!ウソを言わないでよ!

大丈夫ですよ!カードは新しく作り直してますからね。

こんな押し問答は日常茶飯事だ。よくある光景。どうせカードは家の中のどこかにあるんだろう。

腑に落ちない表情のまま、ロビーのソファに居座る。

仕方がない…。来てもらうか。電話の先は大田区の地域包括支援センター。このような認知症老人のケアをする行政機関だ。すぐに地域担当者が駆けつける。

別室で状況と経緯を説明すると、

了解。あとは任せてください。連絡ありがとうございました。との返事。10分ほどで駆けつける。

ロビーに居座るおばあさんに向かって、優しく説明。

おばあさん。この人はね、区役所の職員さん。今からね、一緒におうちに行ってカードを探してくれるって。よかったねー。

歩くのも辛そうなおばあさんの腕を職員が支え家まで連れて帰ってもらう。

2時間もすると、区役所から電話がある。

もしもし、課長さんですか?先ほどは連絡ありがとうございました。カード?ありましたよー。どこにあったと思います?植木鉢ですよ。花と一緒に水あげてました。え?見つかったとき?そりゃあもう満面の笑顔でしたよ。よほど嬉しかったんじゃないですか。とにかくもう明日は行かないと思います。安心してください。

よかった。植木鉢か…。こういうケースでは探すと見つかりそうな場所がいくつかある。 仏壇の亡きご主人の遺影。冷蔵庫内でバターナイフとして使われていることもあった。また、孫が来たときにトランプの1枚になっている場合もある。

地域包括支援センターのスタッフは勤勉で、実直で何より責任感が強い。他人の親をどうしてここまで面倒を見てくれよう。その当事者意識には脱帽する。

反対に残念な人種がいる。みんながみんなそうだと言えば語弊があるが、警察だ。これを読んでいる方の中に警察関係者がいたら、申し訳ないと思うが。

ある日、別の老人女性が窓口で怒鳴った。

どうしておろせないんですか!早くやってよ!もう。

状況を聞く。どうやら振込め詐欺の可能性があり、窓口担当が現金引き出しを断ろうとしているらしい。銀行窓口の世界では振込め詐欺被害を防止することは勲章だ。ロビーに所轄警察署からの感謝状の額が並んでいるとさながら戦闘機の撃墜王のようだ。今日みたいなまた感謝状が獲れそうな状況になると、店内はザワつきはじまる。誰がその手柄をあげるか、そこが問題。銀行の窓口はやって当たり前、できて当たり前、ミスがなくて当たり前の世界。減点主義の世界ではこのような数少ないプラス加点になる場合は、何としてもでも成功させたいのだ。

そんな下心があるからこそ、詐欺被害防止への関心はそれほど高くはない。警察署も本気で詐欺被害を減らしたいなら、管内金融機関窓口に偽の感謝状を乱発し掲げれば、この窓口はガードが硬そうだと警戒するだろう。魔除けのようなものだ。そんな簡単なことすらしないのだ。

ちょっと!早くしなさいよ!

窓口で例の老人女性が再び大声をだす。

いいじゃない!わたしのお金なんだから。ええ、そうよ。だまされてもいいの!だから早くおろしてちょうだいよ!

報告を聞くと息子を名乗る男性から電話があり、会社の金を使い込んでしまいバレる。今日中に300万が必要。お母さん、助けてほしい…。典型的な振り込め詐欺の手口で教科書にも載っていると言っていいぐらいだ。

興奮が冷めないようなので、自分が対応を代わり応接室に通す。温かいお茶を差し出すと、早速本題に入る。

あのー、奥さま?もしかしたら、その、騙されているんじゃないかと心配しているんです。

だまされていいじゃないの!

えっ?

そんなやりとりが続き、意外な言葉があった。(だまされていい…。)

どういう意味ですか?

だまされてもいいのよ!息子たちは何年も電話一本すらかけてこないし、詐欺でもウソでも息子と話できたなら、それでいいのよ!

その言葉を聞き、せつなくなった。
ひと呼吸おき、切り出す。

わかりました。お手続きします。ただ、混雑していますので、こちらの部屋をお貸ししますからお待ちください。

すると、老人は願いが叶ったと言わんばかりの満面の笑みを浮かべた。

ありがとうね。でも早くしてちょうだいね。3時に家に電話がかかってくるから。お金を取りにくるのよ。

これも典型的な手口だ。部屋を出て110番通報する。サイレンを鳴らさずパトランプ点滅のパトカー車輌が3台、3分もたたずに支店建物を取り囲んだ。通行人には銀行強盗が暴れているように目に映ったことと思う。それだけ警察が暇なのは平和な証拠か。

制服、私服、ものものしい人数の警察関係者が臨場する。応接室にノックもせずに入りこむ。

おばあちゃん、もうだいじょうぶですよー。

挨拶のひとつもなく第一声がそれだ。

は?

事態を掴めていない老人が、呆気にとられたように警察関係者を見つめる。

あ、ごめんごめん、おばあちゃん。私ね、〇〇警察署生活安全課で刑事やってます△△と申します。今日はね、おばあちゃんを守りに来たのー。

かなりハイテンションの刑事だ。

あなた!だましたわね!どういうことよ。何でここに警察がいるの?

僕は下を向いたまま、何も言えなかった。

二人の警察官が老人の両腕を抱えて、正面路上に横付けしたパトカーの後部座席に押し込む。振り向きざまに僕に向かって、

ウソつきー!

と叫ぶ。いやはや、後味がものすごく悪い。

後日、中年男性がアポもなく来店した。僕に会いたいという。その男性は警察に連行されたおばあさんの息子だと名乗った。開口一番お礼があった。話を聞くと関西に居を構えてもう数年、実家に帰っておらず、たまたま長期出張で東京にいたという。ちょうど母親が振り込め詐欺未遂にあったときも在京で、警察から確認の電話を受け、仕事を抜け出して実家に戻ると数人の刑事が母と部屋にいたそうだ。固定電話が鳴る。犯人からの電話だろう。いよいよこれから始まるのか。テレビの密着捜査24時みたいな現行犯逮捕ってやつが。緊張感が張りつめたという。

おばあさんが電話を取る。

もしもし、はい。お金?下ろしてきたわよ。300万円。はい。これから来るのね?わかったわ。

そこまで話すと、刑事が突然受話器を取った。

おい、お前、誰だ!金を取りにくるのか?
俺か?俺は警察だ!

そこまで言うと、電話を切られたらしい。
よくある逆探知とかをやっている気配もない。

おばあちゃーん。もうだいじょうぶですよー。もう悪いやつは来ませんよー。

呆れた。ハナから犯人を捕まえる気がないのだ。理由を聞くとあぶないから、だそうだ。
それ以来、週に一度は母親に電話することにしたという。思いがけず、親子にとってはいいきっかけにはなった。警察の対応には僕も呆れる。これだから詐欺被害は無くならないのだろう。

ウソつきー!と僕に吐き捨てた叫び声がいつまでも耳に残る。だが、二人の老人の満面の笑みが忘れられない。あの、願いが叶った瞬間に見せた本当に嬉しそうな、純真無垢な子供のような笑顔だ。満足感を得たとき人は本能的に笑うのだろう。

肉体的に経済的にも不自由な高齢者にとって、受難の世の中である。その笑顔を台無しにだけはさせたくない。

 

 

募集期間を延長しました。ぜひ、ご応募下さいね。

 

ブログ・エプスタインズ創刊10周年記念特別事業
エプスタ随筆大賞
応募締切:2020年10月11日(日)
ジャンル:随筆
形式:Microsoft Word または googleドキュメント
   ペンで紙に書いて、または点字などの郵送も歓迎です
枚数:制限なし
テーマ:以下の6つの中から選び、応募下さい。
   ・お楽しみはこれからだ
   ・おれは悪くない
   ・三等同僚
   ・死ぬのは奴らだ
   ・ビッグトゥモロウ
   ・耄碌と恍惚
賞品/賞金:後日発表
賞一覧:・大賞
    ・投票による読者賞
    ・裸の大賞
    ・若大賞
    ・青大賞
    ・のんき大賞
    ・Mr.BOO!ギャンブル大賞
審査員:高橋紅(くれない)
    高橋基(もとい)
    スズキスキー
発表:2020年10月吉日
応募先:info@epstein-s.net @を半角に変換して送信して下さい
郵送は〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-20-13-410 鎌田浩宮まで

 

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賞品決定・エプスタ随筆大賞
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読者賞発表・エプスタ随筆大賞


2020.10.02

審査員決定・エプスタ随筆大賞

文・鎌田浩宮/名無シー

 

ブログのくせに長めの事業でこざかしい
エプスタインズ創刊10周年記念特別事業
「エプスタ随筆大賞」
遂に審査員を発表します。

 

 

第1回エプスタ随筆大賞 審査員

 

高橋紅
kurenai takahashi
秋田県横手市のお惣菜屋さん
デリカテッセン&カフェテリア紅玉
取締役事業部長

 

高橋基
motoi takahashi

「デリカテッセン&カフェテリア紅玉」
代表取締役

 

スズキスキー
suzukiski

音楽家

 

以下、選考理由などをつらつらとお喋りしますね。

 

 

鎌田浩宮
審査員をお願いした基準のひとつは、田舎にお住まいの方でした。コロナにしても地球温暖化にしても、東京の出来事しか報道されないでしょ?例えば相馬に行くと、満員電車の通勤ラッシュもないし、車を使わないと行けないくらい居酒屋も少ない。

そもそも、平日も休日も昼も夜も、人がそんなに歩いていない。感染リスクは少ないし、東京よりも涼しいし。そういった所でお住まいの人に、審査をしてほしかったんです。東京の物差しを、使わない人です。

名無シー
それぞれの土地、それぞれの空気、それぞれの生活の中で選んだと言うのを、サイトを訪れる人が感じるといいですね。

審査員、私個人としては、全く個人的な苦しみと闘っている弱い個人をイメージして捜していましたが、思い付いた人は、長らく持病に悩まされながらも、何とか自活しようと日々仕事に健気に向き合っていて、むしろ、審査員の役目すら重荷になりそうで頼めないなと思いました。

他の人のために立ち回れる人ではない人の声も反映できないかなと思ったのです。そこには、まごう事なき、そこだけの場所があって、それは逆に全ての人のつらさ、切なさなどを代弁するとも思ったのでした。


自分のことだけで精一杯な人。意外とそういった人の方が、他者を客観視できる。世の中を把握している。


ゴダールが「アワーミュージック」で、子供や先住民の言葉は歴史から抹殺されていると言う事を描いていましたが、普段声が小さくて影が薄いと思われている人の言葉も矢張りそうなのだと思った次第でした。

 

 


スズキスキーは、音楽の才能で表に出ましたが、どことなく、そう言う知られざる人の属性もありますね。そういう所が今回適任だと思わせるところがあったのです。


個人的な苦しみを負っている個人。そのような彼ら(僕ら)は、誹謗中傷をSNSに書くことには慣れています。でも、実は「新自由主義」や「自助」の強要のせいで、何気ない率直な心情を吐露することには、慣れていない気がするんです。

そこで、YouTubeや音楽や写真でもなく、隋筆で何かを語ってみよう、何気ない語りから、驚くものが浮かび上がってくるはず。そこを汲み取る作業をしてみようという企てですものね。

つい先日、宮台真司さんのインタビュー記事を読みました。特に若い人は、自分が貧困などに苦しんでいる事を、周囲と共有しようとしない。自分が貧困に苦しんでいる事を発信すれば、自己責任でどうにかしろという結論になる。であれば、自分の苦しみを他者と共有しない。むしろ、自分は苦しんでいないのだと思い込む。なので、安倍政権を批判も拒絶もしない。むしろ肯定する。

こうなっちまうと、誰も「個人的な苦しみを背負っている個人」を語りにくくなる。バカバカしいですよね。だからこそ、随筆です。狡猾に、随筆です。


随筆! 心から溢れ出す詩でなくても、滲み出す染みや、忘れた頃に滴る雫のような言葉で、YouTuberを撃破!


為政者をとことん無視してやろうという、この企画の裏テーマを感じてもらえたら嬉しいですね。


権力の土台をスクラッチするペン、いたずら書きをするペン!


その通りです!


官庁街のトイレの落書きに帰る!


あと、応募形式に点字などでの入稿も加えました!あと、紅さんと基くんのお店では、通販もやってます。果物もタルトもチーズケーキも、美味しいんですよ。皆さん、ぜひ覗いてみて下さいね。


秋の夜長を楽しくさせる良い随筆よ集え!

 

 

募集期間を延長しました。ぜひ、ご応募下さいね。

 

ブログ・エプスタインズ創刊10周年記念特別事業
エプスタ随筆大賞
応募締切:2020年10月11日(日)
ジャンル:随筆
形式:Microsoft Word または googleドキュメント
   ペンで紙に書いて、または点字などの郵送も歓迎です
枚数:制限なし
テーマ:以下の6つの中から選び、応募下さい。
   ・お楽しみはこれからだ
   ・おれは悪くない
   ・三等同僚
   ・死ぬのは奴らだ
   ・ビッグトゥモロウ
   ・耄碌と恍惚
賞品/賞金:後日発表
賞一覧:・大賞
    ・投票による読者賞
    ・裸の大賞
    ・若大賞
    ・青大賞
    ・のんき大賞
    ・Mr.BOO!ギャンブル大賞
審査員:高橋紅(くれない)
    高橋基(もとい)
    スズキスキー
発表:2020年10月吉日
応募先:info@epstein-s.net @を半角に変換して送信して下さい
郵送は〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-20-13-410 鎌田浩宮まで

 

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読者賞発表・エプスタ随筆大賞


2020.09.28

エプスタ随筆対象のしほり

文・鎌田浩宮/名無シー

 

ブログのくせに長めの事業でこざかしい
エプスタインズ創刊10周年記念特別事業
「エプスタ随筆大賞」
の中に潜む、ヨシ男・ワル男・フツ男 。
2人で、あれやこれや、相談します。

 

 

いい塩梅の部門賞は何か

 

鎌田浩宮
さて、大賞と読者賞の他に、何か賞を設けるとすれば、何が考えられるでしょうか?今回は6つのテーマを掲げているので、各部門賞とか…。

名無シー
お題に合わせるか、お題を皆自由に料理してしまうので、寧ろお題ではない分け方にするか。例えば、語り方やエスプリの天真爛漫さを讃える「裸の大賞」とか、若い斬新さを讃える「何ザンス?」とか…あ、でも、「何ザンス」はよくない。審査員が副賞のどれに推すかをぱっと分かる方が良いですね。「裸の大賞」は町会の方でもぱっと分かるはず。


流石。相談してよかった。


若さにはもう死にそうですけど、「若大賞」でしょうか。


もう、追随を許さないですね。サイコー。


海に映える小麦色に日焼けした若い文章に上げたいですね。


いいですね。同じ海でも、ラストで長門裕之が魚の死んだ目をして好演の「狂った果実」とは大きく異なりますね。


ひたすら元気!


こうなると、安易に聞こえるかも知れませんが、「青大賞」もいかがでしょう?狙いすぎに見えるけれど憎めない、いや、憎たらしい、若干の嫌悪感さえ抱くけれど、賞に値すると言いましょうか…。


憎めないユーモラスさに!


です!…となると「のんき大賞」もありでしょうか?


外国語随筆部門。ウイ。

 


※愛すべきジャック・タチ監督長編第1作「のんき大将脱線の巻」(1949年)

 


Mr.BOO!ギャンブル大賞もありますが、これはやりすぎですね?


色川武大、蛭子能収張りの強者が応募してきた時発動する特別枠。凄く小さい但し書きとして要綱に載っている的な。

 


※「Mr.BOO!ギャンブル大将」(1974年)。日本では1979年に「Mr.BOO!」が封切。空前のヒットとなり、第2弾「Mr.BOO!インベーダー作戦」、第3弾「Mr.BOO!ギャンブル大将」が連続して1979年に公開された。いずれもホイ3兄弟による過去の作品であり、ストーリーの関連性はない。

 


もう、しっかり肉付けをいただき、感謝しております!元巨人軍の盗塁王であり賭博王?柴田勲も追記いただければ!


面白ければ面白いほど、観衆も、果たして随筆は集まるのかとか、審査員は受けてくれるのかとか、チラ見のしがいがあるものです。楽しみです!


それではありがたく、部門賞を発表します!

 

 

裸の大賞
語り方やエスプリの天真爛漫さを讃える

若大賞
海に映える小麦色に日焼けした若い文章を讃える

青大賞
憎めないユーモラスさを讃える

のんき大賞
外国語随筆部門

Mr.Boo!ギャンブル大賞
色川武大、蛭子能収、柴田勲張りの強者を讃える特別枠

 

 

以上、5つの部門賞を新設します。
ふるってご応募下さいませ!

 

募集期間を延長しました。ぜひ、ご応募下さいね。

 

ブログ・エプスタインズ創刊10周年記念特別事業
エプスタ随筆大賞
応募締切:2020年10月11日(日)
ジャンル:随筆
形式:Microsoft Word または googleドキュメント または 紙に書いて郵送
枚数:制限なし
テーマ:以下の6つの中から選び、応募下さい。
   ・お楽しみはこれからだ
   ・おれは悪くない
   ・三等同僚
   ・死ぬのは奴らだ
   ・ビッグトゥモロウ
   ・耄碌と恍惚
賞品/賞金:後日発表
選考委員:後日発表
発表:2020年10月吉日
応募先:info@epstein-s.net @を半角に変換して送信して下さい
郵送は〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-20-13-410 鎌田浩宮まで

 

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賞品決定・エプスタ随筆大賞
応募作品#9 首から上の世界は…
読者賞発表・エプスタ随筆大賞


2020.09.14

エプスタ随筆大将のしほり

文・鎌田浩宮/名無シー

 

ブログのくせに長めの事業でこざかしい
エプスタインズ創刊10周年記念特別事業
「エプスタ随筆大賞」
の中に潜む、清く 貧しく おもてなし。
2人で、あれやこれや、語ります。

 

 

いい塩梅の賞品は何か

 

鎌田浩宮
賞品…これだけでも、考えると楽しくなってしまって、あっという間に時間が過ぎていきます。

東日本大震災屋昨今の台風・水害、コロナの影響で被害を受けている地域の名産品などもいいですし、僕が子供の頃親に贈った「肩たたき券」みたいなものも、自分がもらったら相当に嬉しいです。

あとは、SNSで何を発信しようとも誹謗中傷を受けないシステムの贈与(そんなもん実際にはないので、僕がマンパワーで書き込みを取捨するだけ)とか、随筆大賞なので、ちょっと変わったペンや原稿用紙など。

賞金でもいいんですけどね。今回応募する皆さんから無理やり500円ずつ徴収して、それをまとめてお渡しする。それだけではアイデア不足なので、そのお金で電通の株を買ってお渡しする。なぜ電通なのだ~!

名無シー
賞品は考えて行くと意外と面白いですね。大賞以外の賞、図書券的な実利的な物から、良い随筆を物する人なら喜んでもらえそうな、国内外の民芸置物、骨董置物、など。海外の孫の手的な物とか。マトリョーシカぐい呑み的な物、熊型ビアジョッキ、文鎮、珍奇なペン立てなど。


熊型ビアジョッキ!一昔前は、ヘンなジョッキが多かった。常軌を逸しているデザイン。みうらじゅんさんが「いやげもの」と名付けるにふさわしいもの。ちょっと、文豪にふさわしい意匠のもの、探してみますね。

 

いい塩梅の審査員は誰か

 

名無シー
あと、審査員、どうするんですか!? ここで驚きの、感受性の巨人スズキスキーにもたのむとか。異彩を放つかも知れません。良識的な人々の中に、珍しい花のように佇む感性を注入。


スズキスキー、いいですね。僕や名無シーさんの随筆は、徹底批判してほしい!スズキスキー、知ってる人にとってはすごい人だが、知らない人は全く知らないという。

※テクノ系の音楽家として国内外で著名なスズキスキー。名無シーと鎌田は学生時代、彼とカシオトーン系キーボードのみで編成するバンドを組んでいた。なお、本審査員への打診は未だ行っていない。

 

 


スズキスキーについては、説明をつけて、サイトで読めるようにするのです。あと、三茶にご老人の俳句会とかありますか? 俳句会の皆様とか。あ、審査員の内のお一方(団体)ですが。ただし、俳句会の人の中に頭の硬い人がいるとあれなので、慎重な選定が必要ですが…。


ああ、いい!それ!三軒茶屋の商店街の理事長とは、親しいです。マンション反対運動で一緒に活動してるんですよ。理事長、ご高齢ですが、かっては、全学連の闘士だったとか。驚くほど頭脳明晰で、リベラルです。素敵な方ですよ。

あと、考えていたのは、和田先生です。それこそ、誰だ?という人選ですが…僕の小学校の時の恩師です。75歳くらいでしょうか。当時僕は家庭環境も荒れており、貧困で、かなりひねくれた子供で、毎日反省文を書かされました。先生は、その読み手でした。

※エプスタインズにも度々登場する、和田浄美先生。当時、世田谷区立三軒茶屋小学校4年2組を担任。現在は、鎌田と戦闘的ゴジラ主義者の飲み仲間。なお、本審査員への打診は未だ行っていない。


反省文読解のスペシャリスト!こいつは本当に反省しているかどうか、心にもない文面から読み解くプロ。


つい、感傷にふけってしまいます。身長145㎝、体重30㎏。自分に降りかかることを、懸命に受け止めていました。


身長2mの音楽の巨人。

 

 

田舎に点々と佇む庶民を審査員に

 


面白そうですね。例えばですが、誰も知らない基君の奥さんとかも、東北の片田舎で料理に励む料理研究家として。或いは基君に、何か育てている農家の方をご紹介頂くとか。もう、文学と関係ないけど、その感性が興味を引くかも知れません。

※高橋基(もとい)は、名無シー・鎌田と学生時代遊び呆けた後、秋田県横手市にて「デリカテッセン&カフェテリア紅玉」を経営。新型コロナウイルスの影響で売り先を失った地元農家の果物を、オンラインで販売。好評を博している。なお奥様へ、本審査員への打診は未だ行っていない。


ああ、全くいいですね!その線です!地方に住む市井の庶民が、女性が、1日の労働を終え、読みかけの文庫本を、手に放る。遂に最近購入した、老眼鏡を試す。あら、よく見えるわなんつって、頁をめくる。この随筆、ちょっと面白いわ。今頃の秋田は、鈴虫の声も美しいでしょう。涼しいので、冷房はいらない、窓を開け、虫の声、そよぐ夜風、星もそよぐ。


知らない人達オールスター(互いのことも知らない)!お米の袋の、私達が作りました!じゃないけれど、誰だか知らない誰かさんが、熱心に読んで好きなものを挙げる。私達が読みました!


随筆も含め、文学によるやり取りは、赤の他人同士で行うものですよね。


その、日本各地からの、これが好きの点数を合算すると…物凄く短い選評も貰えたら嬉しいですね。これは、書いてくれたらいいな位のものでしょうけれど。


ありがとうございます。そのように進めてみます。


あ、しごとです。


しごとだしごと!早くしねえと親方に怒られるぞ。

 

続きは「エプスタ随筆対象のしほり」をお読み下さい!

 

 

募集期間を延長しました。ぜひ、ご応募下さいね。

 

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応募締切:2020年10月11日(日)
ジャンル:随筆
テーマ:以下の6つの中から選び、応募下さい。
   ・お楽しみはこれからだ
   ・おれは悪くない
   ・三等同僚
   ・死ぬのは奴らだ
   ・ビッグトゥモロウ
   ・耄碌と恍惚
形式:Microsoft Word または googleドキュメント または 紙に書いて郵送
枚数:制限なし
賞品/賞金:後日発表
選考委員:後日発表
発表:2020年10月吉日
応募先:info@epstein-s.net @を半角に変換して送信して下さい
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応募作品#9 首から上の世界は…
読者賞発表・エプスタ随筆大賞


2020.09.11

エプスタ随筆大賞のしほり

文・鎌田浩宮/名無シー

 

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「エプスタ随筆大賞」
の中に潜む、まごころ・きずな・思いやり。
2人で、あれやこれや、語ります。

 

 

丸腰で出来るものがいいでしょう

 

鎌田浩宮
今回10周年で、読者の方から何かを募集したいと思った時、随筆だなあと思ったんです。YouTubeなんぞは、もってのほかです。YouTuberを馬鹿にするわけじゃないんだけど、なんであんなにハイテンションで登場できるんだろう?

アクセス数を上げるための手段なんだろうけれど、一昔前の芸能レポーターが浮気の現場に張り込んでます的な。もしくは現在のテレビと全くおんなじな、「うわあ、中はふわっふわ、外はサックサク」的な。

せっかく組織から自由になって、YouTuberとして生きているんだから、本当にやりたいことをやればいいのにと思うんです。

なので、動画の募集は嫌だ。音楽も嫌。技術に頼るものじゃない方がいい。編集ソフトを持ってなくっても、できるものがいい。そこで、文字だけの作品がいいなと思ったんです。

名無シー
丸腰で出来るという身軽さ、いいですね。ユーチューブに関しては金が出るというのが全てをつまらなくしている感じがしますね。

十数年前位だとジオシティーズやそれに毛の生えた程度のサイト開設サービスでやっているページには、場末町にこんな良いお店、銭湯、定食屋、お寺等があったのかと言う発見に似た、いい感じのマイナーなサイトを発見することが出来ました。

内向的で熟考を宿したようなサイトで、年齢不詳でした。勢いとは無縁で中にはコンテンツとして永久保存したいような出来のものもあったと思います。

 

商売道具じゃなかった頃のネット

 


誰がこんな所に行くんだろ、という場末のお店を訪れたブログとか。相当昔にアップされたまま、放置されているサイト。例えば、三軒茶屋の三角地帯に以前あったお店って、食べログにも口コミ掲載なし・写真掲載なし。住所以外何も書かれていないんですね。ネット社会から追放…もしくは開放されたような店です。今は閉店してしまった店の訪問記などを見かけると、いいなあと思うんです。


Twitterでもいいねやフォロワーの数が少ないアカウントがありますが、あれですね。常に数百から千、万単位のいいねが付く、感慨とは関係ないアカウントとは違うそういう人達は、目立たないところでしっかり息をしていますね。

お金というニンジンを鼻先にぶら下げている人達の高揚は、正直疲れる。


そうか…根源は、お金だったんだ…。YouTubeでお金を稼ぐ。それもいいだろう。ただ、そのせいで作風が一昔前や今のテレビと同じになるのは、やっててもつまらんだろうに、「楽しんで作ってるんだ」と、自分を洗脳しちゃう。


恐らく奇妙な独自性を持ったキャラクターや、アプローチを持った人も、ビューが稼げないと、先ず自分でそのやり方を否定するかも知れませんよね。ユーチューバーになろうというのは、とにかくビュー至上主義とならざるを得ない。

 

おじいさんのサイトを目指し

 


自分を安易に肯定するつもりはないんだけど、僕や僕の周りの人が何かを作る際、お金がほしいとかは、あまり考えないんです。やりたいことや表現したいことを、くいぶちにしようと思わない。だから、マーケティングやSEOやビュー至上主義は、自分の作品に関与してこない。


サイトの名前もリンクも忘れましたし、恐らくそのサイトもサイトの運営の方ももうこの世にいらっしゃらないと思うのですが、地方史の研究サークルみたいな集まりの、死んだ仲間達との活動の記録をひたすらアップしているおじいさんのサイトとか目撃したときは、何という奥の細道、或いは天国への階段だろうかと言う感慨がありましたが、ユーチューバー系ユーチューブ映像にはそう言うのは期待できませんね。

忘れ去られた系ユーチューブ映像には、地方のバスに乗っているだけの車窓の映像とかはありますね。ユーチューバーではない、忘れ去られた人達です。


それらのサイトは、随筆につながりますね。


ほんとに。


今回、コラムではなく、エッセイ=随筆としたんですが、そこに通ずるのかしら。


コックリさんでないので、それは随想でもある。自由です。


一方で、俳優や音楽家が、「コロナで時間ができて、家にいてばっかりで、小説書き始めたんすよ」みたいなの、急増していることに気づきまして。それ、暇だからやるんであれば、ただの迷惑だなあとか思って。

一方で映画監督が、リモートで劇映画を完成させたりして。観ていないのにあれこれ言ってはいけないんだけど、それ本当に表現したい事なのかなあ、監督の表現したい事の、ど真ん中にある事なのかなあ?とひねくれてしまいます。

子供からお年寄りまで参加できること。逆に、審美眼を持ち合わせてなくても審査できること。手あかのついていないメディアであること。こうなると、随筆で行こうと結論したんです。

 

この続きは「エプスタ随筆大将のしほり」へどうぞ。

 

 

募集期間を延長しました。ぜひ、ご応募下さいね。

 

ブログ・エプスタインズ創刊10周年記念特別事業
エプスタ随筆大賞
応募締切:2020年10月11日(日)
ジャンル:随筆
形式:Microsoft Word または googleドキュメント または 紙に書いて郵送
枚数:制限なし
テーマ:以下の6つの中から選び、応募下さい。
   ・お楽しみはこれからだ
   ・おれは悪くない
   ・三等同僚
   ・死ぬのは奴らだ
   ・ビッグトゥモロウ
   ・耄碌と恍惚
賞品/賞金:後日発表
選考委員:後日発表
発表:2020年10月吉日
応募先:info@epstein-s.net @を半角に変換して送信して下さい
郵送は〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-20-13-410 鎌田浩宮まで

 

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エプスタ随筆対象のしほり
審査員決定・エプスタ随筆大賞
応募作品#1 老人と笑み
応募作品#2 我が家の困った習慣変わるかなあ
応募作品#3 自転車泥棒
応募作品#4 ヴィラ・コーポ笹野101号室について
応募作品#5 我が家の家電製品
応募作品#6 昭和四十五年九月十七日木曜日 火山、川、犬、人のことなど
応募作品#7 江戸Σ
応募作品#8 ミラノの奇蹟
賞品決定・エプスタ随筆大賞
応募作品#9 首から上の世界は…
読者賞発表・エプスタ随筆大賞


2020.09.09

舞天(ブーテン)メンバーより皆さんへ

先日2017年7月29日土曜日
下北沢モナ・レコードにて
東京のロックシーンの
足を引っ張りまくるバンド
舞天(ブーテン)
ライヴ 「越静寂」が、
終了。

このライヴの
CD・DVD化の
作業に追われる
メンバーから
読者の皆さんへ
コメントです。

(CD・DVDは近日発売予定です)

 

 

こなさんみんにちわ!いやはや、少しずつ勘が戻ってきて楽しめるようになってきました☆メンバーの皆さんのOKが出たらば、次回は新しい曲に挑戦したいと思います。よーぞどろしくおねがいします!
出口信一

今回のliveは、全曲 今までにやったことがあるやつで、っつても僕がやったのもあれば 歴代のドラマーの人達のものもあり、そんな中で 自分の個性を出しつつ各曲まとめました。皆様のあたたかい応援 心より感謝いたします!
Paco

かような大雨の中、足を運んでいただき誠にありがとうございました!
タカツカアキオ

 

このライヴの前日が、僕の誕生日だったんです。でも、メンバーはおろか僕自身もライヴの準備に追われていたせいか、それとも痴呆症が始まっておるのか、前日まで全く忘れておりまして。で、もしやお客さんが覚えていてくれてたり、メンバーが忘れたふりしてケーキなんぞを用意してくれとったりなどと夢想しとりました。結果は、ご覧の通り。もうね、齢なんか取るもんじゃないです。いいやいや、ライヴに来てくれただけで十分です。本当にありがとうございました!
鎌田浩宮


2017.08.27

got to tell you

got to tell you
作曲 タカツカアキオ
作詞 鎌田浩宮

無人島 へ 辿り  ついた
もう 敵は 攻めて こない
君と僕 以外 何 も ない
少し だけ キス を 交わしたら
雨露 しのぐ 家を 造ろう
そして 心ゆくまで 眠ろう

二日目は 楽器を 創ろう
流れついた 敵の 空き缶を
二人の ため の 楽器に した
二人の 幸せ かみしめる ため

暖かい 陽射し  蒼い 海
暖かい 陽射し  蒼い 海
暖かい 陽射し  蒼い 海
暖かい 陽射し  蒼い 海

暖かい 陽射し  蒼い 海

先日行われた舞天(ブーテン)ライヴを、1曲ごとに振り返る。
7曲目にして本日最後の曲。
4曲目の「音楽」と共に、何十回も演奏してきた曲。
どちらも、トランキル・オーヴァーの代表曲だ。
タカツカアキオが以前作った曲に、僕が改めて歌詞を書くという順序で作られた曲だ。
通勤で電車に乗っている際、10分で書き上げてしまった。
手を抜いているわけではなかった。
集中力と共に、これまで僕の中にあった沖縄への思いが溢れ出たのだ。
沖縄戦から何とか逃れ、無人島へ辿り着いたという、史実からすればあり得ない設定。
しかも実際は、無人島には何もないのだ。
衣食住はどうする?
医療も学校も、人間らしく生きるためのものは何もないのだ。
そのような場所で一から作り上げる、これはファンタジーを歌っているのであり、実際のそれは死を意味するのだ。

しかし沖縄戦から70年以上経った今も、日本からの圧政により、ウチナーンチュは無人島にでも逃げ出さねば、平和と自由を獲得できない。
この曲を完成させた頃から、普天間基地の問題は顕在化していたが、2017年の今歌うと、米軍属によるレイプと殺人、辺野古への基地強制移設という、あり得ないほどとんでもない事が続いている。
まだまだこの歌を歌い続けなければならないと、意を新たにした。
(鎌田浩宮)


2017.08.06

fools

fools
作曲・タカツカアキオ/鎌田浩宮
作詞・鎌田浩宮

神が いようと いまいとも
僕等 いつも はしゃいでる
ほら 眠り 忘れ 騒ぎ
傷つける ほど キスを
ひどく 暑い 夏も

僕等は茶化したり
からかったりしたりして
乗り越えてきた
それが僕等の 見つけたやり方
曲がり角だった そうしてきたのさ いいアイデアだろう?

救いが あろうと なかろうと
僕等 祈りさえ しないのさ
ほら 病忘れ 笑い
気を 失うほど キスを
乾いた 寒い 冬も

僕等はごまかして
斜めにものを見て
乗り切ってきた
それが僕等を 救ったやり方
登り坂だった そうしていくのさ いいアイデアだった

暗い時代 続いてる 僕等 いつも ふざけてる
暗い時代 続いてる 僕等 いつも はしゃいでる
心の底から 君 抱きしめ
ふいに 君を 突き放す
そして また 抱きしめる

先日行われた舞天(ブーテン)ライヴを、1曲ごとに振り返る。
6曲目。
ラブソングの形を取っているが、実際には20代の頃、千葉は浪花にある大友君の別荘へ行き、皆で狂ったように騒ぎ、呑み、喰らい、遊びほうけた僕と僕の仲間たちを歌った。
その中の1人はその頃に脳腫瘍で死んだ。
浪花駅で拾った赤ちゃん猫の浪も、17歳半で死んだ。
当の大友君は長年連れ添った玲ちゃんとめでたく今年結婚した。

お客さんに指摘されて驚いたんだが、この曲のMCで、その赤ちゃん猫・浪について触れなかった。
2011年の東日本大震災の時に死んだのだが、その死から僕は立ち直るのに数年かかった。
そしてやっと、自分のライヴでもそれに触れないようになっていたのだ。

1999年にタカツカアキオとトランキル・オーヴァーを結成して、最初の共作曲だ。
タカツカアキオが元々完成させていた曲に、僕がサビと間奏を加えた。
今でもとても好きな曲だ。
これを越える曲を、タカツカアキオとずっと作っていきたい。
(鎌田浩宮)


2017.08.05

ハラペコ

ハラペコ
作曲作詞・鎌田浩宮

遠慮せずに言わせてもらえば 今のお前は案外ダサいぜ
何が一番面白いかも 全く判らなくなっちまってる

昔の 自分に 教わり な

大切なものは 恋愛なんかじゃねえ
大切なものは 愛国心じゃねえ

お前を天までイカせるもの
昔の 自分に 教わり な

遠慮せずに言わせてもらえば 今のお前はむしろウゼえぜ
イカした女が泣いてても 見て見ぬ振りして会社へ急ぐ

昔の 自分に 教わり な

大切なものは クリックしきれねえ
大切なものは ナイフじゃ脅せねえ

お前を天までイカせるもの
昔の 自分に 教わり な

遠慮せずに言わせてもらえば 今のお前は結構スッペえぜ
あっちでペコペコ 本当はハラペコ 愛想笑い 眠れない

昔の 自分に 教わり な

夕立の中突っ走り 早く野苺摘んできな あの丘登って昼飯だ

ハラペコ ハラペコ ハラペコ ハラペコ ハラペコ ハラペコ ハラペコ ハラペコ

先日行われた舞天(ブーテン)ライヴを、1曲ごとに振り返る。
5曲目。
前回のライヴで演奏した「太陽へ手紙」と似たリズム、横ノリの3コードファンクナンバー。
現在舞天をお休み中のセイシロウが、この「ハラペコ」の我々による練習テイクを聴いて、今の自分の置かれた状況と照らし合わせて、とても感じ入ったそうだ。
「がんばろう」「元気出して」みたいな曲、この国に氾濫してる。
すんごく気持ち悪い。
よく日本はガラパゴス化していると言われる。
それはいい事でもあると思うのよ。
オリジナリティーのあるものって、面白いから。
でも、日本のロックは、駄目だ。
先日、テレビで夏フェスを特集していて、出演者のステージをダイジェストで放映していた。
何だかもう、気持ち悪くてたまらねえ。
どの曲も24時間テレビの「サライ」みてえで、皆で仲良くやっていこうよ、気持ちの悪いメロディーとコード進行とBPM。
ただ、裏を返せば、舞天のロックは彼らからしてみれば、異物でしかない、心地悪いものでしかないのだろう。
(鎌田浩宮)


2017.08.04

音楽

音楽
作曲作詞・鎌田浩宮

大嫌いな 戦争 終わった この世界 に
打ちのめ され 過ぎてしまった 人々 に
やっと やっと 音楽の聴こえる 日 やってきた

まるで 日照り 続いた この大地 に
恵みの 雨 ひとしずく 落ちてきたよう な
ついに ついに 音楽が 聴こえだした
聴こえだした

悲しみの 涙さえ が もう 流れない
愛する 君さえ が もう 帰らない
帰らない

君と音楽を 君に音楽を 僕に音楽を 君と音楽を
シリアに音楽が イランに音楽が イラクに音楽が
君と音楽を

銃声がしなくなった 占領軍がやってきた
市場が再開した 花が売られ始めた
君のいないこの世界で 花が売られ始めた
君のいないこの世界で 花が売られ始めた

死体が片付けられ 電気が通い始めた
ラジオをつけてみた 音楽が流れ始めた
君のいないこの世界で 音楽が流れ始めた
君が死んでから 音楽を初めて聴いた

憲法9条を 変えてはいけない
戦争で金儲けを してはいけない
70年殺さなかった 70年殺されなかった
トランプや安倍に 騙されるんじゃねえぞ

先日行われた舞天(ブーテン)ライヴを、1曲ごとに振り返る。
5曲目。
僕らは音楽が大好きなので、音楽というタイトルの曲をやります、そう話してから演奏を始める。
2004年頃から、そうやって歌ってきた曲だ。
前半はスローテンポ、後半はアップテンポ。
そう、大好きなオーティス・レディング「トライ・ア・リトル・テンダネス」を踏襲している。
この曲を作った頃、911のテロがあって、アメリカによるイラク戦争という名の侵略があって。
それを受けてこの曲を作った。
それが今はどうだ。
ファッキン安倍によって集団的自衛権・戦争法案が可決し、改憲で憲法9条まで奪われようとしている。
世界を見れば、イラクの他にシリアまでがアメリカと多国籍軍の餌食になっている。
それを受けて、今回の演奏では最後の4行の歌詞を書き加えて。
安倍もトランプも、戦争で私腹を肥やす企業の片棒を担いでいるだけだ。
立派に聞こえる国防論の主義主張、あんなものに騙されちゃいけない、奴らはカネがほしいだけなのだ。
(鎌田浩宮)


2017.08.03