ヤツのオデコに一文字くれろ!第8回「大江麻理子」

「鎌」:鎌田浩宮

おーい麻理子、しびん取っちくりやー。
「もー、浩宮もお爺さんね。でも、貴方がボケ老人になっても添い遂げるわ。だって妻ですもの」
すまなんだ麻理子、あ、嬉しゅうてチビっちゃったど。
「もー、すぐコーフンするんだから」
麻理子もしびんも愛しとるんだもの。
「私もよ浩宮」

 

なんだかもー僕も44歳にもなると、
性欲はおろか恋愛欲もすっかり減退しちゃって
TSUTAYAにエロDVD借りに行くのもご無沙汰で。
今度TSUTAYA行ったらスギちゃん借りよう大笑いしよう
と思っているほどで。

駄目だ浩宮。
お前は死ぬまで独身で墓は無縁仏じゃ。

大江アナ、女子アナらしくなくって、いいです。
気取らない。
すまし顔じゃない。
飾らない。
居丈高じゃない。
お高くない。

決して共演者を否定せず上から見ず、
麻婆豆腐とすべり台が大好きで。

テレビは虚像であり、
事実を映さないのは解っちゃいるさあ、
解っちゃいるけどダメなんよお。

 

女子アナとゆー人種、
特にフジテレビの女子アナとゆー人種については、
マツコ・デラックス始め様々な論客が
いかに劣悪な人種であるかを論じているさあ。

何の挫折もなく名門大学を卒業しテレビ局へ就職、
タレントであるかのようにチヤホヤされ
歌番組で歌なんぞ歌いほんの数年を過ごしながら
セレブリティ―と交際した途端に寿退社をする。

もっと性質が悪いのは、退社後子育てを適当に済ますと
独立しタレントとして気の向いた時にテレビに登場しては、
私は憧憬されるべきセレブよという臭いをプンプン振り撒きだすという。

要は、アナウンサーという仕事に僅かな意欲もなく
羨ましがられる夫を見つけるまでの婚活期間にしか過ぎないんだわあ。

 

でも、大江アナは、仕事とテレビ東京が大好きだそうで。
本来社会人たるもの、皆こーでなくてはいかんのだが、
女子アナたる世界にはこーした人、少ないんである。

人は、生きがいを見つけるべく生き、
それが仕事と直結すれば、なお真に幸せ。
それを、せっかく就いた仕事を、
婚活期間としかしない世界の愚かよお。

そんなある日、
映画制作と音楽活動で多忙を極める僕は、
心地よい疲労の顔色でショットバーに入る。
カウンター。
隣の席には偶然にも、今日も充実した仕事を終え
ソルティードッグでクールダウンしている大江麻理子が。

初対面の2人はどちらともなく会話を始め
激しい愛に堕ち、するはずのなかった結婚をする。

 

…、嗚呼麻理子、妄想だけでも人は逮捕されるんだろーか。
性欲も恋愛欲もないはず、なのに。
逮捕される前に、貴方は鎌田麻理子になり、
オデコに、僕の苗字の
「鎌」
をもらってやって下さい。

後でどぶに捨てていいから。


2012.10.09