EPSTEIN TALKS ABOUT FUTENMA#11 「本島の人々。状況は、」

5/23(日) 11:35am 鎌田浩宮

知枝さん、
日曜なのにご出勤、お疲れ様です!

こちらこそ、
古酒を愛し、
御嶽巡りを愛し、
トートーメーやヒヌカンを見かけると心朗らかになる、
てーげーなヤツでございます。
どーぞこちらこそお手柔らかに!

今日は鳩山の再訪沖ですね。
何か今日、
眼にした事、
耳にした事、
体験した事で何かあったら、
お気軽に書き込んでくださいね!

ぜひ、そういった生の声を聞きたいのです。

「本島の、基地容認派のかたの話を聞かせてください」

さて、
いまさら初心者マークをいただいちゃいそうな質問なんですが
実は那覇等の、
本島の都市部に住んでいる方の意見として
意外と多いように思われるのが
「基地経済に支えられ生活している人の事を考えると、安易に基地反対とは言えない」
「辺野古にしても、基地容認派と反対派で、意見が対立し、親族・家族・兄弟までも断絶に至ってしまうような悲劇が起きている。その状況を聞くと、安易に賛成反対と声を上げられない」
という考えです。
(実際僕は、直に聞いたことがあります)

または、
数十年という基地問題の長期に渡る闘いに
疲れてしまった人もいますでしょうね…。

その一方で、
9万人という人が集まり、
反対の意思表示をしている。

知枝さんは
その辺の「行動消極派」の方を見かけられたり
実際にお話をされたり
もしくはお話をされていない場合でも
そのような方々に対して
どのようなお考えを持っていらっしゃいますか?

いえいえ、
これはですね、
決して反対運動を揶揄したいわけではなくて
むしろその逆なんです。

そういう方々をも巻き込んで
より強い世論形成をしていきたいというのは
内地でも共通のテーマなんですよ。

お時間のある時で結構ですので
お書き下さいね。

okinawa (21)

5/23(日) 8:50pm 知枝

先に書いたように、本日の抗議行動には参加できませんでしたが、車のアンテナに黄色いリボンを結んで出社しました。

ちょっと前までは、基地問題について話せる人は、職場には1人しかいなかった。10年以上、辺野古で反対の声をあげ続けている人です。
その人のことはある本で見かけて声をかけたのですが、その時
「運動以外のところで声をかけられたのは初めて!」と言われました。
その人は顔も名前も公表し、「何か言いたいことがあるなら、TV等には出たくないんだったら、私に言ってくれれば代わりに言うからね」と周りにも言っているくらい、よく取材を受けている人です。
それなのに、今まで、前の職場でも、誰からも声をかけられたことがなかったそう。
「これだけメディアにも出てるのに、誰も私のことを知らない。誰も関心ないんだよって話してたの。だから、ちえちゃんが声をかけてくれて、こんなところにも応援してくれる人がいる!って、すごく嬉しかった」
と言われました。

「職場でも、話せる雰囲気が広がってきている」

以前はそんな状況だった我が職場も、最近は理解者が1人、2人と増えてきました。
先日の普天間基地包囲行動の翌日も、「昨日は大変だったね」と、全く基地問題について話したことのない人からも声をかけられました。
私達が人目を気にせず話すことで、「実は私も関心あったんだけど、どうしていいかわからなかった」と声をかけてくる人が出てきました。

そんなうちの1人に今日、「さっき○○さん(辺野古の人)からメールあったよ」と話すと「辺野古、どうなった?」と。
「鳩山さんは辺野古に移設するって表面したけど、稲嶺市長はハッキリ拒否したって」と話すと、仕事中なのに涙を流していました。
「1人じゃなかなか(反対集会などに)行けない」と言われたので、今度声かけるよ!と応えると、「お願いね!」って。

こうやって、少しずつ、1人ずつ、理解者を増やしていきたいです。

「行動消極派の人は、もっと事実を知ってほしい」

「行動消極派」の人は、まだ基地問題についてわかっていないのだと思います。
わからないから、間違ったことは言えないと、消極的になる。

私も最初はそうだったんです。基地には反対。でも、基地がなくなることで困る人達もいるだろうし…って。

この程度の認識しかないんです。

でも、「基地がないほうが経済効果が高い。新都心や北谷がそのいい例だ」なんて具合に、具体例を知ったことで、「そうか、じゃあ堂々と反対しても大丈夫なんだ!」と思えたのです。

職場が二分化されていないわけでは、決してありません。

表面的には対立はありませんが、それは単に

「基地問題について話し合う機会がない」

というだけです。
私が話しているのは、ごくごく一部の同僚だけ。

みんなどこかで、基地問題の話題をタブー視しているのだと思います。その理由は「基地がないと困る人達もいる」という説。

でも、ようやく本土でも基地問題の所在に気づかされた人達がたくさん出てきた今が、チャンスだと思っています。

休憩室などでもわざと他の人達にも聞こえるように話し、「実は私も関心があって…」と言ってくれる人を探しています(笑)

あまり関心のない人や、抗議行動には抵抗を感じている人達でも楽しく参加できるよう、頑張っている人達もいます。
そんな人達が作り上げた音楽イベント「Peace Music Festa」へ、今年はできるだけ多くの友人・同僚を誘うつもりです。

2010.08.15