読者よりお便り。そう、孫さんです。

ご無沙汰しております。
孫ことkakasiです。

失礼だとは思いますが、どうしても気になるのでメール致しました。

非社長はお仕事を辞められてからそろそろ1年ですよね?

当然ためてこられた財産があるのだと思いますが
流石に三軒茶屋でマンション借りつつ、
生活をしているとやはりいつかはお金が無くなるのではと心配しております。

小者ゆえオーソドックスな人生を歩んでいる私には、
中々どおしてそのようには生きられません

将来に対する不安は無いのでしょうか?

 

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いつもお便り、ありがとうございます。

僕があのクソ会社を辞めた時期まで
覚えていて下さって、
なんと言ったらいいか分からないほど
嬉しく思っています。

また、孫さんには、
僕の自伝連載を再開すると言いつつ、
また休止状態になってしまっていて、
申し訳なく思っています。

最愛の息子・浪が旅立って以来、
現在がとてもつらく悲しいものですから、
元気だった自分の過去を振り返って執筆する
という作業が苦しくて、
先送りにしてしまっていました。

孫さん、僕の貯蓄や将来までご心配下さり、
心からお礼申し上げます。
だから、飾らず正直に書きますね。
また、この件は、
心配してくれている人も多いかもしれませんね。

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エプスタが金になってくれればいいんだけど…
なかなか難しいものです。
孫さん、ぜひエプスタの販売物、買ってやって下さい。

あ、でも、心配していない人も、多いかなあ。
僕が無職と知っていても、割り勘にする人、多いし。

貯蓄が相当あるように思われているんでしょうか。
僕の職歴を考えれば、
貯蓄なんぞないのは想像に難くないでしょうに。

仕事ができないのではなく、
仕事をしないのだから自業自得だ、
と考える人も多いのでしょうね。

息子同然の浪を失って、
僕は生きる意欲の多くを失ってしまいました。

それに相反して、60歳までの十数年、
これからどんな仕事をしていくかというのは
仕事を通じて生きる意欲を見出す、
ということです。

なので僕は、まず生きる意欲を取り戻してから
60歳までのヴィジョンを形成し
仕事を選びたいと思います。

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生きがいを投影した仕事を探すか、
これまでのように仕事は金稼ぎと割り切り
エプスタや音楽活動、映画制作と、
休日の趣味に生きるか。

中には、こんな知り合いもいます。
40代でサラリーマンを辞め、
理解力のある奥さんに働いてもらって
自分はバンドや落語の練習に明け暮れる一方、
東北大震災のボランティアに精を出しています。

ジンセイというものに、正解というものはないんだよなあ、
その人の自由な様を見て、そう感じます。

まあ、理屈を並べようが、
金がなくなれば働かないと死んでしまうし、
その頃には僕の数少ない自慢であった
バイタリティーも復活していることでしょう。

それに、いつまでも生きる意欲をなくしていては
浪もあの世で悲しんでしまうでしょう。

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働くのも、表現活動も、ガツガツしない。
何とか生きていけるだけの金があって、
どうしても表現したいものだけを作品にして、
あとは、楽しく=豊かに生きていければ
たった1度の人生を満喫できるのかな
と思っています。

孫さん、どうぞ応援していて下さいね。

 

エプスタインズ非代表取締役社長 鎌田浩宮


2012.02.24