第13便「東京都庁のトイレの落書き」

取材/文/撮影・鎌田浩宮

いつか取材したいと、ずっと思ってました。
世界中で1番嫌いなヤツがボスを務める、あの場所を。

ヤツぁアジアの隣国の人々を徹底的に差別し、
徹底的な原発推進論者で、
徹底的に福祉予算を切り捨て都立病院は減少、
五輪招致に失敗しなお数十億円をかけ再招致、
あとの都政をほったらかしで新党結成に熱心。

2つある建物のうち、
右の写真が第二庁舎。

左の写真が第一庁舎。
どちらも大きい。
大きいというより、巨大。
高級ホテルみたいです。

どアップ、第一庁舎。

おっと、ポールが。

本当は、ここのボス、キョクジツキみたいなの、
もっと派手に掲げたいんでしょうね。

「特別警戒実施中」とあります。

なんと、TULLY’Sがあるんですね。
あ、こちらは、EPSTEIN’Sです。
どうぞよしろくお願いします。
ちなみにここは2階なんですが、1階には喫煙できる喫茶店もあります。

こちらはなんと、セブン・イレブンです。
さすがに都庁内なので、地味に黒色の外装です。
右手に液晶の大きなモニターも光っていて、節電は解除されたのかな?
それにしても、どちらも、入札をやって入れたのかしら。

はとばすもあるんですよお。
日本旅行で、いろんな旅の予約もできます。
それにしても都庁って、こんなに民間業者が入ってたんだあ。
庁舎じゃないみたい?

むむ、何か嫌な予感が。

前回失敗した2016年五輪招致でも作ったこののぼり、
都民の半数近くが開催に反対なのに、小学校などにも立てられていて、
なんだかなあとムカムカしたもんですが、
またこげなもの、作ったんですね。

ちなみに、こののぼりだけで数億、
そして前回招致失敗時に、撤去費用も相当かかったそうで。

僕が五輪招致に反対なのは様々な意見があるんですが、
残念ながら、誰もが納得せざるを得ない理由があります。

① 放射能の除去、飲食物による被曝の危険性がなくならない都市には
残念ながら1票も票が入らない可能性がある。

② 招致成功の可能性が極端に低いハイリスクなものに予算を向けるより
この国始まって以来の危機、被災地支援に予算を厚くしなくてはいけない。

他にも、
五輪による都市開発で潤うのはごくわずかな企業であり、
それに費やす予算を、
いくらあっても足りなくて困っている保育園や老人介護施設、
救急車でのたらい回しによる死亡事故が増えている原因となっている
都立病院の廃院にストップをかけ病院を増やすことに
予算を向けた方がどれだけいいか、子供でも分かるっしょ…!

あと、笑う人は笑うんでしょうけれど、
五輪が何度も行われた国よりも、
まだ五輪開催のない国・地域でやった方が
そこに住む人々の喜びは幾十倍であろうか、と。

さ、もー、トイレ行こうか。
膀胱、破裂しちまうぜ!

「不審者・不審物等にご注意ください。」
大理石で、きれいな出入り口。

中は暗くって、撮影が難しい!
ヒジョーにキビシイッ!

.

・・・・・

ちなみに、和式トイレにだけ、
赤ちゃんシートが。

見て分かる通り、落書き防止のためか、大理石仕様なんですね。

しかし、開閉扉だけ木製で、すごく痛んでるんです。
よおく見ると、落書きを消した無数の痕があって、
薬品のせいでそこはどんどん白んできているんですね。
クリックすると全ての写真は拡大します。

「カンコク軍」がうんぬんかんぬんと落書かれてます。
それが懸命に消されてますが、痕は残ってます。
この建物のボスは声だけでかくて、ボウジャクブジンに喋る輩なんで、
落書きも、荒れてくるんでしょうね。

この部屋の主にして、この落書き、です。

これは職員の利用数が多い、3階のトイレ。
照明も、明るいです。

ハンガーがかかっているのが、お茶目。
自分の家みたいで、グー。

帰りは、先の2階ロビーからではなく、1階から帰りました。
実質的に地下1階の体をなしていて、暗くて人通りもないんだけど、
こんなどでかい液晶モニターが。
誰も読んでいません。

だいだい色のお知らせ。
北方領土と東京都は、関係ないと思うんです。

ここに、放射線情報が。
この広い東京都で、4か所だけの情報というのも失笑だけど、
これに誰も目を見やる者もいないというのが、
あまりに今日的というか、SF的というか。

慎太郎爺。
やっぱり、他の国の人、誰もここでは五輪したがらないよ。
残念ながら。

つづく・・・


2012.02.14