玉音ちゃんradio 第12回「71歳の、ジョン・レノン!」

ジョンが遠くへ行ってしまったのは、
僕が12歳の頃。

母がニュースを聞いたかと言って
慌ててラジオをつけ、
その場で号泣した、あの日。

その昔はことあるごとに
「今度こそ、ビートルズが再結成?」
といった報道があった。

もう、それはなくなってしまったんだ、
という悲痛。

今日は、ジョンの命日。
ラジオで、テレビで、ジョンが沢山流れる日。

エプスタでも、レコード針を
沢山、落とします。
エプスタ重役・オーツカの
選曲とコメントで
今日という日を
かみしめてみて下さい。

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しばしば、生まれて初めて自分のお金で買ったレコードはなんぞや??
などという話題が出たりするわけですが、
我々の時代にはですね、いわゆるカセット・テープというヤツが主流でして、
小学5年生くらいのときに、CDが出回り始めてですね、
CDラジカセなんぞという代物が、大流行したわけで、
つまるところはですね、生まれて初めて買ったのはレコードではなくって
カセット・テープだったりするのですね。

で、それがね、The BeatlesのHelpだったんですけどね。

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小学生の頃ね、夜中に自室でコッソリとラヂオを聴くとかいう文化がね、
その昔はあったんですけども、AMもいーんですが、その当時のわたくしには
ですね、FMから流れてくる洋楽がなんともハイカラなものに思われてですね、これに夢中だったんですね。

でもって、丁度その当時に流行してた洋楽つーと、Guns And Rosesだったり、Bon Joviだったりしたんですけども、イマイチそういったところには
気の向かないガキだったわけで、イロイロと聴いていて、DJやらが
曲紹介だとかしておるところを綜合するに、”あー、自分わ古い洋楽が
好きなんであるなー”と、幼心に思っておった次第でですね、
そんな中、ラヂオでもって”コレだ”と思ったのが、
The BeatlesのPlease Mr. Postman。

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今思うと、この曲わカバーなんですけどもね、とにかくも、コイツは
Beatlesというヤツを掘り下げんと行かぬぞ、と思ったわけですね。

で、その曲のタイトルが分からなくってですね、とりあえず街の
レコード屋さんに行って、The Beatlesのカセットを漁る、と。

そーするとですね、まぁ明らかにコレわ自分の中のBeatlesの
イメージではないだろ、っていうようなヒゲにロン毛の汚い4人が
映ってるものが幾つかあってですね、まぁコレわもう少し大人に
なってから聴いてみよう、と。

で、所謂マッシュルーム頭の感じの写真のものの幾つかに
絞って検討をしたのですけども、最終的には、あのHelpの青っぽい
服来て手旗信号してるジャケットが、なんともキャッチ―な
雰囲気を漂わせていたわけですね。

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と、これがThe Beatlesとの本格的な出会いであったわけですが、
結局、爾来20数年に渡って、コイツらの呪縛から逃れられぬ人生を
送るとは、何とも不思議なものですねぇ。

で、そんなBeatlesにあって、チビッ子のわたくしが時めいたのが、
何といってもJohn Lennon。なんでJohn Lennonかっていうと、
とにかくも声ですねぇ、声。

あの、若い頃のJohn Lennonのハスキーながらも甘さがあって、
しかしながらダーティでワイルドな、それでいてセンシティブだったり
甘酸っぱかったりするあの声。

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というわけで、改めて考えてみるとですね、John Lennonに関する
わたくし的なポイントは”声”であるな、と。

で、そんなJohn Lennonの声ですけども、なんといいますか、
Beatlesの中期以降になるとですね、物足りなさを感じてしまう
わけですね。初期のRock’n'rollを歌わせた時の、あの声がね、
中期以降はパッタリと聴かれない、というね。

年を追うごとにか細い声になっていってしまうというか。
何が変ったのかは分からんのですけども、どうしても中期以降は声が細い。
無論、鼻にかかった感じのあの独特の雰囲気は残ってはいるんですけども、
何か物足りないわけですね。

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と、そんなところで行くと、やはりJohn LennonはBeatles、しかも初期、
ということに、個人的にはなって来てしまうのですね。

が、無論、John Lennonはどこまで行ってもJohn Lennon。

曲や歌詞の世界というのもですね、John LennonがJohn Lennonたる所以で
あることは言うまでもないわけでですね、
Johnのソロということで、そうした視点を元に幾つかチョイスをしてみましょう。

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Watching the wheels
album“Double Fantasy“(1980)

生前ラスト・アルバムの中の1曲ですね。
なんともJohn Lennonらしい曲といいますか。
John Lennonというと、基本的にはお決まりのシンプルな構成とコード進行、シンプルなリズム、しかしながら、そこはかとなく甘酸っぱい雰囲気を持ったメロディと、パーソナルな歌詞、といったところなんですけども、この曲は、リズム的な遊びみたいなものも見られたりしてですね、具体的には、サビの後ろの鍵盤が、微妙に急いだ感じのRock’n'roll調だったりして、一つのアクセントになっておったりするんですよ。
まぁ、何とも甘酸っぱいメロディーと無常な歌詞ですねぇ。

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最近の僕の行動はクレイジーだと人はいう
僕が破滅してしまわないようにと みんな 様々な警告をしてくれる
“僕はだいじょうぶさ”と答えると みんな 不思議そうな顔で僕を見る
“きみがハッピーなわけ ないだろ
きみはもうゲームを下りちまったじゃないか”

一生夢見て暮らすなんてレイジーだと人はいう
僕を元気づけようと みんな様々な忠告をしてくれる
“壁に映る影を見てるだけでも 僕はけっこう満足してるさ”と答えると
みんな決まってこういうのさ
“華やかだった時代が懐かしくないのか?
きみはもう才能さえ失くしてしまったのか?”

僕はこうして坐って 車輪が回るのを ただ眺めてる
回ってるのを見るのが好きなんだ
メリーゴーランドからはもう下りた
後は勝手に回ってくれ

みんな困惑してしまって 僕の腹を探ろうとする
“問題なんて何もない あるのは解決だけさ”僕がそう答えると
みんな頭を振って 僕を見る
まるで 僕が狂ったとでもいいたそうに
急ぐ必要なんて 何もないのさ
僕はただここに坐って 刑期を務めてるだけ

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Mind games
album“Mind games”(1973)

この曲はですね、個人的にはJohnのソロの中で一番くらいにBeatlesっぽさを持った曲に思えるのですね。
音質的にはね、どうしても他のメンバーも居ないですし、時代が違いますしね、プロデューサーも違うもんで、全くそういった雰囲気ではないんですが、曲の構成、メロディーといったところでは、素晴しくBeatlesな一曲ですね。

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僕らは一緒にこのマインド・ゲームをプレイしてるんだ
柵を押しやって種を蒔こう
心のゲリラをプレイしてるのさ
地球の平和の真言を歌うんだ

僕らみんなが永遠にこのマインド・ゲームをプレイするんだ
いくらかのしゃれたドルイド僧がヴェールを持ち上げてる
心のゲリラ活動をするんだ
何人かはそれを杯を探すための魔法を思い起こす

愛は答えさ、そして君はそれを確かに知ってる
愛は君が咲かせた花さ、君が育てたんだ

そう、一緒にこのマインド・ゲームをプレイしつづけよう
今から広がる未来を信じて
君にはこの心のゲリラを叩くことはできないんだ
君の心の石の場所が絶対じゃなければね

そうさ、僕らは永遠にこのマインド・ゲームをプレイするんだ
僕らの空間と時間のイメージを伝えるのさ

「Yes」は答えさ、そして君はそれを確かに知ってる
「Yes」は君が咲かせた花さ、君が育てたんだ

そう、一緒にこのマインド・ゲームをプレイしつづけよう
日の当たる場所で儀式の踊りを踊ろう
百万の心のゲリラたち
「宿命」の車輪にその魂の力を送るんだ

永遠にこのマインド・ゲームをプレイしつづけるのさ
平和と愛の魂を掲げるんだ
(君と愛し合いたいんだ、戦争はなく、君が以前それを聞いたって僕は知ってるのさ)

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Out the blue
album“Mind games”(1973)

これもMind Gamesと同じアルバムに収録の一曲ですが、
なんといいますかね、小品的なささやかな一曲ですね。
が、John Lennonの真骨頂はこういったB面収録の小品、みたいなところに
結構いかんなく発揮されておるような気がしてならんです。
Beatles時代のWhite Albumで言う所の、Sexy SedieやCry Baby Cry的な。


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何の前触れもなく、きみは僕の前にあらわれ
人生のみじめさを吹き飛ばしてくれた
何の前触れもなく、生命のエネルギーが
何の前触れもなく、きみが僕の前にあらわれた

毎日、僕は神と聖母に感謝する
きみがあらわれてくれたことを
でも最初から決まっていたんだ
二つの心と一つの運命

何の前触れもなく、きみは僕の前にあらわれ
人生のみじめさを吹き飛ばしてくれた
何の前触れもなく、生命のエネルギーが
何の前触れもなく、きみが僕の前にあらわれた

僕はずっと長いなまくらナイフだった
きみと出会うためだけに生まれてきたんだ
何とか生き延びて
きみを妻にすることができたんだ

何の前触れもなく、きみは僕の前にあらわれ
人生のみじめさを吹き飛ばしてくれた
何の前触れもなく、生命のエネルギーが
何の前触れもなく、きみが僕の前にあらわれた

U.F.Oのように、きみは僕の前にあらわれて
人生のみじめさを吹き飛ばしてくれた
何の前触れもなく、生命のエネルギーが
何の前触れもなく、きみが僕の前にあらわれた

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Well(Baby Please Don’t Go)
album“Sometime In New York City”(1972)

2枚組ライブ・アルバムの中の一曲です。
カバーですね。トラディショナルな古い曲の。
特筆すべきは、リード・ギターがフランク・ザッパ!!
なんとも気持ち悪いフレージングで、まさにザッパ、といった上手い
キメ具合ですね。
この二人のコラボということで、選らんでみました。
このアルバム自体ね、ちょいとJohnの歌がヒステリックではありますが、
ノリとしては好きです。


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God
album“John Lennon/Plastic Ono Band”(1970)

なんと謂っても歌詞ですかね。
John Lennonの真骨頂といいますか。
あんまりね、平和オヂサン的なJohn Lennonは個人的には
好きではなかったりしまして、こういう歌詞こそJohnっぽいように、
個人的には感じます。
God is the concept by which we measure our pain。
神は我々の苦痛を測るためのモノサシだ。
何とも哲学的ですね。シンプルですが。
そして、
I don’t believeシリーズの〆に、
I don’t believe the Beatles。
痺れますねぇ。
こういうね、Johnの歌詞世界ですけどもね、
Beatles時代で謂えば、Strawberry fieldsの、
Life is easy with eyes closed, missunderstanding all you see。
目を瞑ってれば、人生は簡単だ。見るもの全て見誤って。
のフレーズですかねぇ。
なんだかこういったニヒリスト的なところって、
子供心に何やら響いてくるんですよね。

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神なんて
ぼくたちが苦悩の度合いを
はかる観念なのだろう
くりかえして言おう
神なんて
ぼくたちが苦悩の度合いを
はかる観念なのだ
ぼくは魔術を信じない
ぼくはアイ・チンを信じない
ぼくは聖書を信じない
ぼくはタロット・カードを信じない
ぼくはヒットラーを信じない
ぼくはイエスを信じない
ぼくはケネディを信じない
ぼくはジタを信じない
ぼくはヨガを信じない
ぼくはキングたちを信じない
ぼくはエルヴィスを信じない
ぼくはディランを信じない
ぼくはビートルズを信じない
ぼくは自分だけを信じる
ヨーコとぼくだけを
それが現実なのだ

夢は終わった
何を言えばいいのだろう?
夢は終わった
昨日までは
ぼくも夢を追っていたけれど
でもいまぼくは生まれ変わった
ウォルラスだったけれど
でもぼくはいまジョンなんだ
だから親愛なる友よ
君たちもがんばろう
夢は終わってしまった

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今宵のラジオ、
楽しんでもらえたかい?

最後に2曲、
タカツカアキオの選曲で、
ジョンが大好きだった
ユーモアを込めて贈るぜ!

Glass Onion

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Cheese and Onions

それでは、
Close
Your
Eyes,
Today.
Good night,
Sleep tight….

2011.12.08