選挙近いんで、話してみる3

構成・写真/鎌田浩宮
文/名無シー・鎌田浩宮

2019年7月21日、
参議院選挙がありんすね。

前々回は、2019年最高の傑作「新聞記者」について、
前回は、れいわ新選組について、
お喋りしました、おっさん2人。

連載第3回は
現代の息苦しさ、についてお喋りします。

呑みに行っても、
買い物に行っても、
あるのは資本系、
チェーン店が目隠ししてる店。

子供でもおっさんでも、
SNSで傷つけ合い、監視する。

民主党政権の頃には、感じなかった
この、息苦しさに
政治は関係しているの?してないの?

そんなことを、お喋りしてみます。

 

 

日々、
息苦しいっす。
肺炎じゃねーのに。

名無シー
「新聞記者」で描かれた情報工作の光景、あれはあの映画の虚実の実のところでしょうけれど
(実際はもう少し裾野が広く、そっちになびきやすい方の集まる板などにオルグ要素のある情報を投下して、手間少な目で拡散させるのかも知れませんね)
それ系の呟きとネ卜ウ∃分身の術を除くと、実数は目減りするでしょう。

分身している人の票は本体の一つですから、選挙に影響があるのは組織票の方なのかも知れないですね。政治家がお願いに励むのは、そう言う事でしょうね。

鎌田浩宮
日本における、ここ数年の息苦しさです。僕が50年間生きていて、こんなに息苦しい世の中というのは、初めてなんです。

SNSなどのインターネットによる、市民同士の分断や差別、監視。これは、俺達おっさん同士の会社組織にも見られるし、小学校の友達同士でもあることです。もっと言えば、いじめがあっても先生は何もしてくれないのではないか、のちのちの訴訟に備えて、敢えて何もしてくれないのではないか…と勘ぐってしまいます。

 

 

聴けば、いいっしょ。
新宿ブレード・ランナー
by MELON

鎌田浩宮
駅前のチャリンコが速攻で撤去、煙草を吸える自由がない、通勤時のラッシュで赤の他人に殴られそうになる、みなし残業なので残業代が出ない。こうした積み重ねは、僕らが中校生の頃に観た「ブレードランナー」(1982年)「時計じかけのオレンジ」(1971年!)が描いたディストピアとなっていきます。

しかしながら多くの人が、この息苦しさに気づいていません。「ゆっくり水温が上がっていってもそれに気づかず、いつの間にか沸点に達して死んでしまうカエル」状態となります。今の若者は、いやうちらおっさん世代も、カエルなんじゃないかと思うんです。

ただし、いつの時代でも息苦しさや閉塞感はあります。僕が中学生の頃は、パンクというカウンターカルチャーがあり、管理教育に対する校内暴力があった。石井聰亙の「狂い咲きサンダーロード」(1980年)や長谷川和彦の「太陽を盗んだ男」(1979年)が、息苦しさを可視化してくれていたんですね。しかし現代ではそういった「触媒」が不足しており、カエル状態になってしまう。

 

 

資本系じゃない居酒屋、
行ってみたい。
行ったことない。

鎌田浩宮
当たりメエメエやぎメエメエですが、もちろん民主党政権の時でも、チャリンコは撤去された。民主党政権よりも安倍政権が過剰になってしまったのは、情報操作、マスメディアへの圧力、森友・加計などの汚職・レイプ事件をもみ消す不正…「新聞記者」で描いた事象ですが、こういったことが、確実に息苦しさへ結びついている。

名無シー
確かに息苦しさありますね。政治と共同歩調の産業面でも、個人経営の店舗等めっきり減ったのは町の景色、空気変えましたね。肉屋とか八百屋とか本屋、定食屋等が近所の商店街から消えました。

本屋に立ち入ったときの新しい本の刷り上がったにおいがなく、夕方、揚げたてのコロッケのにおいが商店街に漂っていない。セブン、ファミマ、松屋、日高屋、郊外に行けばイオン…… 巨大企業以外に出店の自由がないことが町のにおいにも現れていますね。

鎌田浩宮
そうそう!チェーン店・資本系だらけの商店街に呑み屋街。ああいった息苦しさの裏には、政権による政策がある。でもって「時計じかけのオレンジ」ときたら、VJとしては「岬の兄妹」(2019年)つなげるしかねえじゃねえか!

 

 

農家がタネ保存して
翌年それをまいちゃ
いけないんだって。

名無シー
今に始まったことではないですが、今土俵際、徳俵に脚が掛かっているかに見える農業の自由の問題、生存の自由の問題を扱った映画「シード ~生命の糧~」(2016年/日本公開2019年)と言うのも公開中で、あらゆるジャンルで我々が大企業に脅かされていいるのを感じることが出来るかと思います。

与党は元々産業界とアメリカの代弁者で、戦後ずっとその政権が続いているわけですから、変化はむしろ、左派政党の解体とか、労組の解体とか、工作機関の複数化の側にあるのかも知れません。

そして、大店法や雇用の自由化というアメリカに決められたものが、決定的に景色を変えましたね。若い世代は、その変遷を知らない。戦争の記述について教科書問題は起きますが、若者が知らなければならない重要な事項は、それだけではないはずです。

 

 

地方じゃさ、
スーパーも
コンビニも
銀行も
役場も
車じゃねえと
行けねえよ。

鎌田浩宮
小諸、相馬、気仙沼などなど、僕がよく行く田舎は、もっと困難です。駅前の寂れ具合。その代わりに、徒歩で行くのは困難な距離に国道・県道があり、そこには大型スーパーやドラッグストアー、ファミリーレストランなどが建っています。遠いので、お年寄りでも車で行くしかない。免許証は必須のものです。

名無シー
道路行政は自動車産業と密接に関わって来て、そこで出来たルーティンが車を使わざるを得ない社会を作っていますね。そこに大店法絡みのイオンなんかもくっついて。

 

次回に、つづく…
第1回、映画「新聞記者」についてのお喋りは、こちら
第2回、れいわ新選組についてのお喋りは、こちら


2019.07.05