私の2017年の十大ニュース 鎌田浩宮編

一部写真/文・鎌田浩宮

おい、あれ見ろよ。
2017年だぜ。
たまんねえな。

元Wowful(株式会社アカツキ)
のライター達が、一丁かますぜ。
キャマダの、痴呆随筆。

知らざあ読んで聞かせやしょう。

 

 

ラーメン、190杯食べてもうた。
いっとき、90㎏を超えちまった。
だが、そげなことより、うんと、ジューダイなこと、あった。
あゝ、2017年。
エプスタの、新春恒例企画。
社会の出来事と、自分の出来事を、ごっちゃに混ぜてランク付け。
エプスタインズ非社長・バカマダが選んだ、この年の世界の十大事件です。

 

 

1位
玲ちゃんと友が結婚 優子も裕ちゃんと再婚

ここ、10年。
もう、葬式ばっかし。
祝い事なんて、この齢になると、全然ないもの。
しかし49歳、同い年の親友が結婚したのよ。
初婚。
披露宴ではピアノ曲の作曲と、スピーチまでさせてもらってしまった。
ピアノ曲に至っては、依頼もないのに勝手に創り、送りつけたという、ひどい体たらく。
スピーチも、俺の尋常ではない力みのせいか、今や誰もこの事に触れない有様。

 

 

2位
常田晌子先生、大田昌秀、中西俊夫、劉暁波、ジャンヌ・モロー
この世を去る

勿論この他にも、沢山の人が亡くなったのだが。
小学3年の時の恩師・常田先生のおかげで、曲がらずに(いや充分ひね曲がった性格だ)生きてこられた。
先生と遺族の方々のご意向で、葬儀はなく親族だけでの火葬のみ。
ご両親に至っては、お墓もないとか。
このようなお考え、僕も強く共感する。
そもそも僕は、読経しただけで数万円もふんだくる、糞坊主が大嫌いなのだ。

毎年年賀状を送っている僕だけ、特別に声をかけていただいたので、かときんと一緒に参列させていただいた。
数百人いや数千人の子供達を教えてきた先生は、ご自身の意向とはいえ、20人ほどの親族だけに囲まれ旅立っていく。
学校の先生というのは、とても寂しい仕事だ、だから尊いとも言える…。

中学生の頃、YMOと共に夢中になったプラスチックス。
大好きな沖縄の中でも、一際尊敬して止まない大田さん。
「恋人たち」のラスト、ジャンヌの得も言われぬ表情。

 

 

3位
レイプされ続ける沖縄に、怒りが収まらない

ヘリやオスプレイが断続的に墜落し、何度も空から物を落とし、交通事故で殺され、一時的な規制はすぐに解除され、強姦殺人者は黙秘をし、辺野古の工事が強行される。
怒り、行動し続けても、アメリカと日本の横暴はかえって強まっていく。
乗り越えなければならないものが大きすぎると、人間がモチベーションを保てなくなるのは、心理学的にも証明されている。
疲弊しきっているが、それでも闘わなければならない。
感覚を麻痺させることなく、沖縄の方々に押し付けたままにするのではなく、俺は頑張らねばならない。

 

 

4位
安倍・トランプ、世界中が右傾化
共謀罪施行

安倍が三軒茶屋で街頭演説、胸糞悪くなる

野次られるため自粛していた安倍が、衆院選で街頭演説を再開した。
俺の住む三軒茶屋にも、来やがった。
自分の住む大好きな三茶にファシストが入り込んでくるのは、胸糞が悪くて仕方なかった。
おまわりは我が物顔で交通を規制しやがるわ、だまされた純朴な支持者が大挙し無言で拍手するわ、三茶のヘーワとジチは、いとも簡単に浸食されていったのだ。

 

 

5位
ウティナンくんに1年だけ自由が

この事件を知らない、ないしは忘れている人も多いかしら。
この少年に何の罪があって、暮らした事もなく言葉も分からない国に、強制送還されなきゃならないんだ。
1年だけじゃなく、ずっと暮らせるようにしてほしい。

 

 

6位
バニラエア、奄美空港で車椅子客に差別

事件の詳細はこちらを読んで下さい。
バニラエアよりも問題なのは、実名を名乗って是正を訴えている被害者・木島さんの主宰するサイトへ、匿名で誹謗中傷のメールが殺到し、ブログやSNSなどでマイノリティーに対する差別が噴出した事だ。
木島さんをプロ障がい者と揶揄する。
だが、健常者であれ障がい者であれ、聖人君子かどうかを問うのは、論理のすり替え。
そうではなく、障がい者にとって生きにくいシステムや制度があれば、それを冷静に検証する事が大事なんじゃない?

 

 

7位
冷蔵庫が壊れる
ヴィデオカメラ 魔法瓶 電気髭剃り、遠近両用メガネを買う

数年前から電灯が点かなくなり、何が冷えておるのか、分かりにくくなっておった。
しかし、壊れて動かなくなる日が来るとは、まったく予想していなかった。
我が家の冷蔵庫は、両親と弟が暮らしておった4人家族の頃からあり、これからも永久に使い続けられるのだと、愚かにも思っていた。
何とか修理できないものか、渋谷のビックカメラへ。
かなりのベテランと見受けられる店員さんが、応対して下さった。
「その冷蔵庫は、どのくらい使っていたのか?」
俺が高校生の頃からあったんじゃないか?
35年前だと答えた。
理解できなかったり怖かったりすると、人間は笑ってしまう事がある。
店員さんはそんな表情をしながら、
「35年前の替え部品は、どのメーカーでも保管していない、修理はできない」
と話してくれた。
振り返ると当たり前の話だ。
35年前になると、最早倒産などでこの世にはないメーカーさえあるそうだ。
新品の冷蔵庫を買い、どの程度の期間で冷蔵庫は故障するものなのか、訊いてみた。
…こんなに早く壊れるものだったのか。

これで火がついたのか知らんが、稼いだカネで何かを買う事に目覚めた。
魔法瓶は可愛いし、何かあるとひげを剃っている。
眼鏡をかけないと、老眼がひどいのだ。

 

 

8位
「やすらぎの郷」「監獄のお姫さま」が痛快

倉本聰が、誰にも遠慮することなく社会やテレビ業界を批判し、老人にとっての理想郷を描いた。
勿論、描きたい事を書かせなければ引き受けないという事で、この企画が動いたのだろう。
倉本が己のケンリョクを知らしめ、我がままに書きまくったわけだ。
しかし、何を書いてもいいよとなった際に、あれだけ的を得た爽快なツッコミができるのは、彼に「腕」があるからなので、誰もができる事じゃないんじゃないかな。

 

 

9位
初めて仕事で映像作品を制作

作曲やライターに加え、映像制作でお金をもらえる日が来るとは。
撮影・編集・音楽も含め、全て自分が担当。
この機会を与えてくれたデグチさんに、心から感謝しています。

 

 

10位
薬の量が劇的に減る

26歳の時に持病を患い、薬を飲んでいます。
2016年あたりから若干薬の量が減ったんだけど、2017年には、もう飲まんでもええんちゃうかっちゅーほどに、劇的に減らす事ができました。
医師からは当時、一生飲み続けないといかんと言われていたので、かなり嬉しいです。
ここまで辿り着けたのも、親友や家族の皆が見守ってくれたおかげです。
本当にありがとうございます。

 

 

11位
タカツカアキオ作品がリイシュー

我等がKYON2、小泉今日子さんがデビュー35周年を記念して、これまで発表したシングル盤を「コイズミクロニクル」というボックスにて発売となりまして。
我等がTK2K、タカツカアキオの作曲「Nobody can,but you」もリマスター収録されまして。
おいおいバカマダ、11位は低いじゃろうと怒られそうですが、前に進んでいく僕等としましては、新作の発表時に1位としようではないかと思っております。

 

 

12位
ポール・マッカートニーのライヴへまた行けた
サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド50周年記念リマスター発売

最近、頻繁に来てくれて、ありがたい。
しかし、毎回ライヴの構成に大きな変化はなく、特に後半の曲目は変わらない。
でも、これが最後の日本公演になるかもと思うと、行かないではいられない。
加えて50周年リマスターも、かなりの値段がするのだが、ビンボーな頃に買えない物が多く後悔した事が多いもんだから、音楽だけはリミッターをかけずに買うようにしている。
リマスターには、全曲がハイレゾで収録されているブルーレイが入っていて、これが物凄くいいのだ。
1967年の音質を保ちつつ、2017年に録音・制作された音と言われても遜色がない。
自宅のオーディオで大音量で聴いていると、その良さが伝わる。
今の人は、PCやスマホンでヘッドフォンで聴くでしょ?
いいオーディオで、空気を通過させて聴くと、すんごくいいよ。

 

 

13位
生まれて初めて脳ドックを受診する

これだけ痴呆がひどいのに、結果は異常なしだった。

 

 

14位
久々に職務質問を受けムカつく

スーツを着て仕事をしていた頃は、職務質問される事はなかった。
それ以前、普段着で歩いていた頃は、よく職質された。
そして2017年。
普段着で職場へ通う日々。
あいつら、そういうところしか、見てねえんだな。

 

 

15位
舞天ライヴ「越静寂」開催

今後舞天を続けていく上で、いろんな事を考えるきっかけとなったライヴでした。
お越し下さった皆さん、本当にありがとうございました。

 

 

16位
猪瀬直樹のインタビュー記事を書く

ライター稼業を続けていく上で、お手本とさせていただいている方から、この仕事をいただきました。
本当にありがとうございました。

 

 

17位
ライターとして所属会社を転々

2011年の震災をきっかけに、営業マンを辞めまして。
で、ライターとして、これまで2つの会社に勤めてみたんです。
もー、浦島太郎です。
今の会社って、こんなんなんだ。

これまで勤めてきた会社の中には、残業代が出ないは、給料未払いで逃げられちまうは。
職安で見つけた会社ほど、ブラックだった。
今の企業っつーのは、労基法に抵触する事は一切しない。
でも、抵触しない事なら、割と、何でもやる。
そんな印象です。


2018.01.10