熊本市東区からの日記 ①

写真/文・月ちゃん
構成・鎌田浩宮

2016年4月14日、
21時26分。
それからの
日記です。

 

東日本大震災から、まだ5年しか経っていないのに、また悲しみと苦しみが襲いました。
連日マスコミの報道が盛んですが、被災者の方の生の声は、なかなかじっくりとは発信されないものです。
震源地の1つとされた熊本県上益城郡益城町から、渋滞がなければ車で約15分、距離にして5㎞強の近さにある、熊本市東区の月ちゃんが、その日から克明に、丁寧に、穏やかさを保ち続けながら、日記を書いていらっしゃいました。
ご本人も被災されているのに、周囲へのお気持ちを常に忘れない、素晴らしい文に感銘を受けました。
ここにご本人のご了解を得て、転載させていただきます。
ぜひ、お読み下さい。

2016年4月14日(木) 21:56

熊本市東区、皆さまご心配くださいましてありがとうございます。
かなり揺れましたが、怪我もなく大丈夫です。
ありがとうございます

東区と益城町とは正に隣町である事が分かります。

2016年4月15日(金) 8:37

おはようございます❗
昨晩の体験したことのない揺れには驚きました。
家族にも連絡をとることができ怪我もなく朝を迎えることができました。
おかげさまでライフラインも無事です。
昨晩は皆さまからの励ましのお言葉に元気をもらえました。
感謝の言葉もありません。
家の中は物が落ちてきているので余震に気を付けながら、少しずつ片付けていきたいと思います。
皆さま本当にありがとうございました。

4月16日(土) 1:53

何とか外に出ました。
阿蘇の方に閃光が走りました。
みんな外に飛び出しています。
瓦が落ちてる
タンスが倒れて夫が下敷きになりましたが、何とか逃げ出しました。

同日 3:17

長嶺小に避難。
学校の回りは渋滞中
家族もみな無事です。

同日 16:42

熊本市東区
まだ時おり強い余震があります。
今朝は避難所から自宅に戻り、家の周りの点検と家の中を少し片づけました。
どこから手をつけていいのか…(*_*)
携帯の充電もご近所の方が子供さんのところへ持っていって充電してくださいました。
とりあえず鍋でご飯だけ炊いておにぎりを作りました。
ここは市内の給水地点になっています。
懐かしい鹿児島県霧島市からの水❗
涙が出ました。ありがとうございます❗
雨が振りだしたので避難所に戻ってきました。
家族皆元気です。
皆さまありがとうございます。
九州の皆さま ご用心くださいね!
感謝

4月18日(月) 7:24

おはようございます
今朝は小雨の朝になっています。
ちょっと日にちの感覚がなくなってきました。
どうやら…夜中にスマホを落とした時にひどくヒビがはいったのが原因で、カメラの調子がおかしくなりました…(*_*)
アァァァ…
今日はお風呂に入りに行こうと思います。
気分転換してまたがんばろ❗
励ましのお言葉いつもありがとうございます

同日 8:05

東部青果市場始動♫
皆さんお野菜買い物できますよ!

同日 13:29

お昼ごはん♫
お世話になっている避難所は食事が供給されないので自前で調達です。
市の職員の方が常駐してくださって、ボランティアの差し入れをお年寄りや子供を優先に配布してくれています。
自宅の台所が何とか片付き、カセットコンロで温かい料理を作ることができました。
乾物などでおかずが作れそうです。
ガスボンベなど市内では手に入らなくて息子が山鹿市の知り合いから情報をもらって買いに行きました。
ご縁に感謝です♪

冷蔵庫はぶっ飛び食器は粉々…
なんとか片付きました。

同日 16:22

被災地の皆さま
近隣の皆さまへ
明日は冷え込みが強くなりそうです。
防寒対策をしっかりしてくださいね

つづく・・・


2016.04.23