スピンオフ企画「カメラ=万年筆① すいかサイダー」

「映画は目に見えるもの、映像のための映像、物語の直接的で具体的な
要求から次第に解放され、ちょうど書き言葉と同じくらい
柔軟で繊細な書くための手段となるだろう。」
(1948年 アレクサンドル・アストリュック)

 

フランス。ヌーヴェルヴァーグ。
カメラを万年筆のように軽やかな記録道具として使おうという彼の提唱を、現代の僕らは曲解して受け取ろうではないか。

わしらおっさんの時代ゆーたらカメラはフィルムで現像代もバカになんないしだったのが、今は写メで盗撮で田代マーシーマーシーミーで、OMORO!と思ったものは即座に携帯で撮影できちゃうんであり、こーなってくると問われてくるのは、眼では見ているのに脳の方では無意識下に受け流してしまっている様々なOMOROなもの、不可思議なもの、不可解なもの、美なるものを、いかに受け流さずに脳でも「見る」こと、そして逃さずに記録する事、なんだと思う。

 

とまあ、スピンオフ企画っつーとカッコエエですが、要は官公庁のトイレの落書きを探してあちこちを歩いていると、トイレ以外の面白い物も発見するよーになりまして、写真に収めるようになったんです。

さらには読者の方からも、若干の投稿があったりして、これはもー1コーナーにしてしまおうと思ったわけです。

 

して記念すべき第1回の投稿は、ペンネーム(って今言わないよなあ。懐かしい響き)カズオさんです。

kazuo

彼が水道橋の居酒屋でヘロヘロ酔っ払いながら、変り種の「すいかサイダー」なるものを注文してみたわけだ。
珍しいから記念に写メ!
するとなんだよセニョリータ、偶然写りこんでいる奥右手の男…腰パンするにゃ齢食ってるし、しかも腰パンどころか、ケツ見えちゃってんじゃねーかよ!
かゆいからなのか?!
暑いからなのか?!
見せたいのか?!
実は心中「きゅん♡」なのか?!

…、第1回からこんな写真をチョイスしていると、エプスタの品性をコンテイから疑われちまうが、いいのだ。
エプスタは読者からの投稿を大事にしていくのだ。
だって投稿はありがたいのだ。
こんなバカでファンキーなコーナーも、やっていきたいのだ。

どんな写真でもOKです。
info@epstein-s.net まで送って下さいな。
それでは次回へ続く!

2011.01.31