EPSTEIN TALKS ABOUT FUTENMA#28「知事選直前、沖縄の様子。」

いよいよ本日は沖縄県知事選挙です。
沖縄県在住、そして今回は伊波立候補者の勝手連で活動している、知枝さんからの直前レポートが飛び込んできました。
インターネットならではの即時性と、マスコミも報道してくれない埋もれそうな話題をお届けしますね。

 

11/28(日) 未明 知枝
金土の2日間は仕事を休み、知事選のお手伝をしました。
今日、投票日当日は仕事なので、あとは祈るばかり。まさに「人事を尽くして天命を待つ」です。

昨日、那覇の新都心で行われた打ち上げ式は感動的な光景でした。
交差点の4つ角全てに人がぎっしり。ショッピングセンターの外階段も、新しい知事の誕生を願う人々で埋め尽くされました。
その熱気はまるで、アメリカの大統領選挙のようでした。

反面、26日(金)の国道58号線は異様な雰囲気。
那覇市の中心街、上之屋交差点から久茂地交差点までの約1.5kmの両側には、仲井真陣営と金城陣営が、旗を手にズラーッと並んで手を振っていました。
金かかってるよなぁ。これ、冷静に見てもドン引きしますよ。

企業ぐるみで動員しているそうです。市民ネットに転送されてきたFAXによると「1社につき5名以上」と決められており、「○日までに参加者数を提出のこと」と書かれていました。

例え自分は支持していなくても、断ることはできないケースが多いのです。どこでも聞く話ではありますが、沖縄ではあからさまに仕事を減らされたり、首になるケースも少なくない。私の友達も辺野古で基地反対運動に携わっていることを会社に知られ、内定を取り消されました。

県民大会などで示される「民意」と選挙結果にズレが生じるのは、こういった事情があるからです。

そして、基地による交付金がないと生きていけない状況を、長い年月をかけて国が作り出している現実もあります。

辺野古を抱える名護市では、基地推進派の市長時代、4つの学校の統廃合が交付金のスケジュールで無理に進められ、駆け込み式に廃校にさせられました。地元住民は反対していたし、元々廃校にする必要なんてなかったのに。

しかし、基地反対派市長の誕生により支払われるはずの交付金が止められ、新しい小学校の土地を買うことができず、名護市は1億2千万をかぶることになりました。
すでに廃校にされてしまった以上は作らないといけないのに、名護市の予算では無理なのです。

こういった「交付金のカラクリ」には、激しい怒りを感じます。基地のアメとムチの実態。

何度でも言います。基地では生活は潤いません。名護市民は身を持って学び、反対派の市長を誕生させました。

どうか、名護市民の長年の頑張りを、無駄にしないでほしい。勤務先の圧力なんかに負けないでほしい。自分の意志で投票してほしい。そう祈ってます。

2010.11.28