2009年2月11日(水) 地上の星

文・弥生

化粧室、電車内、カフェなどで、
20代位の女の子達が
ワイワイと友達のうわさや
恋バナに花を咲かせる姿
を見ていると、

「楽しそうだな~」とか
「あの頃の戻りたいな~」

とかではなく、

「大変そうだな~」

と思ってしまう自分が、
最近いたりする。

あの頃って、ムチャクチャ自尊心が強いクセに
周りとの調和も考えてみたりもして、
周囲の人の様々な価値観に触れるたびに、
「これでいいのか?」みたいな妙な不安とか、
「私の生き方のほうが素敵だし!」みたいな対抗心が出てきたりして、
すっげー疲れたんだよね(私だけ?ww)。

でも今(YES! JUST40!)って、

自分と、
自分が好きな人達 がシアワセである。

以外のことは、別に大事じゃないので
(本当に、心からそれしか考えてないw)
いつ何時も、何かを迫られた時の選択基準がはっきりしてるし、
中途半端にしがらみを感じる事もないし、
離れてもイイ人、嫌われてもイイ人であれば、
関係が悪化しても、その人から不当な評価を受けても全然気にならない。

だって私もその人、キライだもん。大抵w

でも、この年齢でコレを声を大にして言うと、
「年取って図太くなってるだけじゃん」
「羞恥心がなくなってるだけでは?」 って言われるから、いわんけどねw

・・・とマア、そんなことをユルユルと考えていた時に、
TVに「大事MANブラザーズバンド」の人が出てた。

大事MAN! 懐かしい! 元祖一発屋!w

でもこの人(名前忘れた)の話がかなり面白くて、
要は、

大事MANが「それが大事」がバカ売れして周囲が激変
↓↓
2作目を強く期待されたものの、次のヒットが全然生まれない
↓↓
翻弄されまくって、本人が作曲において
もはや「何が大事」なのかわかんなくなってしまったw
↓↓

結果、出した結論が、

「オリジナル曲は作らない」。

つまり、自分が昔好きだったアーティストのカバーを
やってる時は最高に楽しいので、一旦原点に戻り、
その「楽しい」という自分の気持ちに、しばらくは素直に従おう

と、そういうワケです。

……い~や~。

なんかイイ話じゃない? 笑い話として話してたけど、
絶対本人は超苦悩したはずだし、結構示唆に富んだ話だなと思って、
楽しく聞いていました。

と、そんなわけで今回は、さすがに「大事MAN」の事は
文章書くほど思い出がないのでw、「カバー曲」に関して(前フリ長っ!)

私の友人で、
「カバー曲をipodに集めて“誰が歌ってるかクイズ”を渋滞中の車でやる」
っつー特技を持ってるヤツがいて、それが渋滞を忘れさせてくれる
素晴らしいアイテムなんだけど、その中にあった1曲が、
最近はお相撲でおなじみ、デーモン閣下が歌う、
中島みゆきの「地上の星」

デーモン閣下って、あのメイクと年齢wで「色モノ」の部類に
入れられがちだけど、ロックとしての歌唱力がしっかりある人なのよね。
・・って改めてカバーを聴いて感心。

あとは、私の中の永遠のヒーロー、奥田民生のくるり「バラの花」のカバー。
も~なんとも言えないユル~イ空気が漂うんだよねー。
おやつタイムとかに聴くと、ホント眠くなるw
そーいや民生さん、RCの「スローバラード」もカバーしてたよね。

どんな歌をカバーしても、必ず「民生風」になるんだけど、
どんな時も原曲へのリスペクトが感じられるあたり、さすが私のヒーローw

今の社会って個性だー、オリジナリティだー って言われがちだけど、
音楽でもスポーツでも、「人を真似る」っていうのは上達の原点だし、
たまには肩の力を抜いて、カバーに身をゆだねるっていうのも、
心安らかになるかもですヨ(今回音楽の話があんまなくてスンマセンww)。

僕も、
絶対20代とか、
戻りたくないです。
絶対、しんどいですよね。
あの時、
買ってでもした苦労、
もー、したくない。

唯一、
高校時代には戻ってみたい
と思ったことがあったんですが
(毎日悪友とナンパとかしまくって、フラれまくったりして、
当時とまるで違う軟派な高校生、してみたいという欲求からです)
いやあ、勉強とか絶対面倒臭くって
もう死んでも教科書とか読みたくない
心の老眼は向学心をもむしばんでおり
これもパスです。

と、
今回もひとしきり
共感させてもらいまして。

早く来い来い60代。

(鎌田浩宮)


2015.02.23