2004年4月20日(火) Take me out

文・弥生

盛り下がっているんである。

今年の夏はどーにもフェスがピンと来ない。
アサインされているアーティストの問題なのか、
はたまた私の加齢の問題なのか・・・w

それでも、フェスのアーティストが決まってくると、
ラジオからもそのアーティストの曲が
なんとなく多めに流れるようになるので、
なんとなくその気になったり、
なんとなく夏に想いをはせたりするわけです。

そんな中、今回は意外にも取り上げたことのなかったバンド、

Franz Ferdinand
(フランツ・フェルディナンド)

です。

イギリスで2001年に結成された4人組バンド。
結成後かなり早い段階でブレイクしたので、
玄人筋には賛否両論あるバンドでもありますよね。

私はニュージーランドに住んでいた2005年、
いわゆるオセアニアの夏フェスである
「BIG DAY OUT」というフェスで彼らを初めて観ました。
その前から、MTV的な音楽系番組では
これでもかってくらいヘビロテされていて、
「(金にならないので)主要なバンドがほとんど来ないBDO」とは言え、
フランツのいきなりのヘッドライナー級の扱いにビックリした記憶があります。

ただ、ライブを観て改めて思ったのは「コリャ売れるわー」と。

比較的整ったメンバーのビジュアル(シツコク残るゲイ疑惑もありますが)、
レトロでありながら非常にポップで分かりやすいメロディ、
派手ではないものの、起承転結を付けて確実にライブを盛り上げる演出などなど・・・・・・売れる要素がそろっているという点で、COLDPLAYとかその辺りに近い気が個人的にはします。

事実私自身、強い思い入れはないものの、フェスに出ていてれば
絶対に外さないバンドですね。なんせ、ブレイクのきっかけのなった
「Take me out」あたりだと、曲を知らなくても誰と観ても歌って踊れますからねー。

私は山や落語が趣味ですが、「山登りをやってみたい」「落語を体験してみたい」という友人がいると、山なら川苔山、落語家なら志の輔、みたいにある程度紹介するものが決まっています。

それは、最初に触れるモノによってそれを好きになるか嫌いになるかの命運が分かれるから。
自分の一番好きなものを薦めるのは簡単だけど、非常に個性的なケースもある。
その噺家を見て、「落語ってツマンナイ」って思われるの癪じゃないですかー。
ツマラナイのは「落語」ではなく、「その噺家」ってだけなのに。

・・・と、そういう意味でいうと、「洋楽ってどんなの聴けばいいの?」
という友人がもしいたとしたら、Franz Ferdinandはまっさきにおすすめするバンドかもしれませんね。

まーそんな質問する人いないけどw

ちなみに以前にも書いたんですが、私はフランツと言えば「牛フン」。
フジのグリーンステージで、雨上がりの会場をフランツで縦ノリした
大量オーディエンスが“耕し”た結果、強烈に漂ったあの牛フンのようなにおいは忘れられません。

今でも牧場の近くを通ると、フランツのライブで汗だくになった
あの夜を思い出します。

・・・・あ~ 甘酸っぱい想い出w


2014.06.18